第10話自分の成長の仕方に戸惑う3

「ねぇルファあの子たちだしてよ」


しぶしぶといった感じルファが呪文を唱えればルファの隣にルファの使い魔で狼の魔獣のミファとソラがでてきた。


「久しぶり~」

「まだお前はルファ様につきまとってんのか!」


出てきて第一声がこれだ。

ガルルと今にもかみつきそうなソラから距離をとる。だってオオカミの使い魔だよ?噛まれたら僕死んじゃうじゃん。

呆れた目をするなら使い魔くらい躾てほしいんだけどなあ


「ルファ様が優しいからってあたしのルファ様につきまとわないで」


相変わらずルファ大好きすぎるだろうこの兄妹は。

使い魔っていったって殆ど呼び出してもらえないくせに。僕がいわないと表に出てくることなんかないくせに、まぁこんなこと言ったら本気で食い殺されてしまう。

見た目だけだったら綺麗な銀の毛を纏い気品ある姿のくせに口のわるさはいただけない。

サーゼ君のお世話任せらんないじゃん。


「ミファ、ソラ、今日の寝場所と食事の準備を」

「はっ!ただちに」


まったく僕とルファの扱いの差どうにかなんないのかなぁ


「あの子たちをもうちょっとしつけてよねぇ~」

「あいつらはいいやつらだ」

「ルファにだだけでしょう~」


まったく主人がこんなんだからあの子らはいつも僕を襲おうとするんだよ。

まぁルファの言うことは聞くから便利なんだけどねぇ。しばらくは働いてもらわないといけないし。


「あの子らに人型になってもらっててね~」


そう言い残し僕はとびだった。

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