第4夜 夜勤中に
皆様お久しぶりで御座います。 猫之丞です。
最近湿気が凄くて何か嫌ですね。梅雨だから仕方ないかwww
さて、今回久しぶりに少し怖い話を投稿したいと思いました。 だって暑いんだもん。
この話を見て興味を持ったら、前回のお話も読んで貰えたら嬉しいです。
では、くだらない話ですがお付き合い下さいませ。
ちなみに今からお話する話は実話です。 信じるか信じないかは貴方次第です。
今から約20数年前。 私はE県Y市の介護施設に努めていました。 今も違う場所でヘルパー(管理者)をしているのですが。
当時はしがない介護職員で、業務内容としては日勤と夜勤と宿直がありました。
私がある日、夜勤業務をしていた時の事です。
あれは……多分ですが(うろ覚え)深夜の2時頃だったと思います。 深夜の巡回の為に私は懐中電灯と携帯電話(当時はピッチって言ってましたっけ? 当然業務用ですよ。私用の携帯ではありません)を持って、私の担当するフロアを見て廻っていました。
すると、仄暗い廊下の奥に人が立っているのが見えました。 お婆さんで、腰が曲がっていて今にも倒れそうな感じでした。
トイレかな? それとも徘徊?
私は懐中電灯の光を廊下の奥に向けながらゆっくりと歩いてそのお婆さんの元へ行きながら
「どうしたの? トイレ? 一緒に行こうか?」
と声を掛けました。
すると、後少しでお婆さんの元へたどり着く間合いで
フッ
とお婆さんの姿が消えてしまいました。
「…………え?」
え? 何? 一体何が起こったんだ? 今まで俺の目の前に婆さん居たよな? いきなり居なくなったんだが?
私は滅茶苦茶焦り、そのお婆さんが居た場所まで走り寄りました。
走り寄った場所には誰も居ませんでした。しかも……
その場所は廊下の突き当たりで、人が急に居なくなるなんてあり得ない場所でした。
……マジか。
私は焦った状態で私の担当するフロアの全居室を見廻りました。
……利用者全員寝息を発てて就寝中でした。 誰1人として起きて居ませんでした。
私は怖くなり、フロアの事務室に急いで入り全部の窓を閉めて朝が来るのを心待ちにしました。
朝が来る迄の間、廊下から利用者がトイレに向かう為に立てる物音にびくびくしながら……。
朝、申し送りが終わり、出勤してきた同僚に全部話しましたが、誰も信じてくれませんでした。
帰り際に、そういえば、あの消えたお婆さん……見たこと無い。そんな人は初めから居ない事に気付いた私は背筋に強烈な寒気を感じてしまいました。
……あのお婆さんは一体誰だったのだろうか。 私は開設当初から勤務していたのに知らないなんて……。
如何でしたでしょうか。
今回のお話はこれで終わりです。
また機会があれば自分が体験した話や人から聞いた話をお伝えしようと思っています。
ではまた……。
猫之丞のちょっとだけ怖い話 猫之丞 @Nekonozyo
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