始まり
第1話 さくら散る時①
「あ、ああ、少しぼーっとしてたよ」
この夢の僕がどの様な話し方をしているか分からないので軽めに話す事にした。
「あれだけの力を使ったんですよ!攻撃を受けつつ自身の魔力を自ら暴走させてエンシェントドラゴンを粉砕した所とてもカッコ...あ、いえ、素晴らしかったです!」
魔力?僕はそんな事をしたのか?だがこの身体の疲れ...
「やり過ぎてしまったよ...少し疲れた。
寝かせてくれ」
「あっ、はい!そうですよね!私は向こうの部屋に居るので何かあったら呼んでくださいね!」
僕はゆっくりと手のヒラを見せる様に上げると、その女の人はニコッと笑い隣の部屋に消えて行った。
これは夢なのか...リアル過ぎる...元の...世界...に...か...
僕はすっかりと寝てしまったらしい。
気がつくと白い天井が目に入った。
声も出ない...
これは...現実?
すると手に何かに掴まれている様な感覚を感じた。
何とか目をやり見るとそこにはさくらが手を握りながらすぅ、すぅと鼻息を立て眠っていた。
心配してくれていたのか...ん?
何故かさくらのおでこから赤い液体が垂れている。
何が...何が起きているんだ!?
声も出ず身体も動かない。助けが呼べない...
そんな間にもどんどん血が垂れて来ている...
僕は焦りながら考えた。
あの夢とこの世界...疲れは連動している...
も、もしかして...
往来転移〜最弱の俺、現世界と異世界を行き来し成長する〜 イザナミ @izanamipopo21356
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。往来転移〜最弱の俺、現世界と異世界を行き来し成長する〜の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます