肺炎

「多分、症状からいって肺炎でしょうね」

マジか・・・、肺炎か。普通に風邪だと思ってたのに。

「とにかく、三日は安静にしてくださいね」

「・・・はい」

「ここで薬を出しとくんで、もう夜も遅いから早く帰って下さい」

「・・・はい、・・・え?」

今、なって言った?もう夜も遅いから?いや、俺は確か午前中に来たから遅くても夕方だと思ってたけど、急いで携帯を見ると二十時を少し過ぎていた。寝過ぎだ・・・。

「すみませんでした、夜遅くに・・・」

病院も診察時間が終わっているから来てくれたのか。

「いえ、大丈夫ですから、ではお大事に」

そういうと帰っていった。

あの人にもお礼しなきゃ。あの人がいてくれたから助かったもんだし。

「具合、どうですか?」

「あっ、今日はこんな遅くまですみませんでした。助かりました!」

「よかったです」

安堵の表情を浮かべる。

「今、薬作ってますので」

「ありがとうございます」

そういえば、名前知らないな。ここまでしてくれたから名前ぐらい聞いてもいいかな?

「あ、名前とか聞いても?」

「あ、そういえばまだでしたね、私は、ここの薬剤師の時原 桜乙(ときはら おと)です」

おと・・・。失礼だけど、珍しい名前だな。

「俺は、風宮咲弥です」

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1日1回、服用 夜月 @KoYoi5

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