起きたら

綺麗なぼんじり

第1話

起きた


湿った木の匂い、パラパラと聞こえる雨音

どうやら私は寝ていたようだ



「ここは......学校?なんで廊下なんかで寝てたんだろ、もう真っ暗早く帰んなきゃ」


私は3階の廊下から1階の玄関口に向かうため体をゆっくりと起こした


「なんか頭フラフラするなぁとにかく早く学校出なきゃ」


私の通ってる学校はかなり古い学校で歩くたびに床が軋む音がするボロ校舎だ、しかも山の上なので登下校も辛いときた


ギシギシギシギシ


と気味の悪い音が廊下に響き渡る、正直早く帰りたいが真っ暗なので走るのも微妙に怖い


完全に下校時間をすぎているため明かりは非常口の緑のランプと消火栓の赤く鈍い光しかなかった雨も降っているため月明かりもない


普段は活気に溢れている校舎だがこうも暗く静かだと、とてつもなく不気味だ


「も〜なんで見回りの人起こしてくれなかったんだろ、普通に見回りしてたら気づくでしょ」


窓の外を見ると何故か校門の街灯も消えており

一気に怖くなってきた


「仕方ない走ろう...」


私は小走りで廊下を走った


ギシギシギシギシギシギシギシギシ


「あれ...廊下こんな長かったっけ?」


ギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシギシ


はぁはぁ...なんかおかしいよ


ギシギシギシギシ......ギシ


「え?「」


おかしい私の止まった数瞬後1つ余計な軋む音が聞こえた


「だ、誰かいるの?」


後ろには誰もいない私の声だけが校舎に響く


「気のせいかな...」


ギシギシギシギシギシギシギシギシ.........ギシ


「ちょっと!イタズラはよしてよ!稔?紗枝?誰かいるんでしょ!?」


私は叫び散らすが聞こえるのは雨音だけ


「勘弁してよ......もう」


と前を振り向いたそのとき......


そこで私の記憶は終わっていた。

朝起きたら体には無数の手の跡が残っていた。

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起きたら 綺麗なぼんじり @clean_bonjiri

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