　――輝いているの、煌めいているの。

　ここに集う、桜梅桃李の仲間たちが。

　だから僕は、皆が大好き。

　だから僕は、一人ぼっちが嫌いなの。

　……でもね、

　怖いの。今が本当に幸せだから。

　このまま時間が止まるのなら、

　もし昨日に帰ることができるのなら、

　ずっとエンドレスに、

　……エンドレスにね、

　葉月（はづき）のこの季節に留まりたいの。

　……それじゃ、ダメだね。

　こんなんじゃ、千佳（ちか）先輩に心配かけちゃうね。

　きっと……

　前向きに生きる千佳先輩、

　千佳先輩のエッセイを読んできて、

　僕はね、

　僕は、元気になれたんだよ。

　だから、

　だから負けないよ。

　……サヨナラなんて言わないよ。

　僕は、ずっと千佳先輩の後輩だから。

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