第五十四回 金曜日の約束と、土曜日はお休み。
……そうなの。
土曜日と日曜日は、お休みなの。
世間はお盆だから、
だけども、僕はずっと学校に行くつもりだったけれど、
どうして? 問うと、
……まあ、絵の方も進捗は問題ないし、
先生もね、お休みしたいから。
君も、しっかりお休みしてね、
月曜日から、また一緒に描こうね。
……と、いうことだった。
本当は、僕に気遣ってだ。
それくらい……
よくわかるの。僕の手……力が入らないことを。
ずっとではないのだけど、
たまに……それが徐々に頻繁に。
……僕は、約束した。それは金曜日に。今日だ。
僕を道連れに……ではなく、
僕をモデルに、僕の像を作りたいと言ってきた。
なら、条件あるよ。
僕は立つの。両足を地面に。像ならできるでしょ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます