第五十回 一瞬の光。


 それは僕の輝き。



 そうなの?


 そうなのかな?


 きっとそれは、



 ……大丈夫よ。


 きっと、まだ。

 動くよ、僕の手……



 カーテンの隙間から、

 日差し。


 迎える朝の日差し。


 今日の日を迎える。



 手を伸ばすの、届け、届けと。


 ベッドの下の、僕のペン……

 落としたペン、


 握れる。握れた……それも束の間。


 滑り落ちる僕の身体。


 ベッドから、床まで。

 バリアフリーの床へ。


 冷たく痛い。


 まだ感じる……痛み。


 溢れる涙は、まだ温かかった。



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