第四十五回 星降る少年。


 ――来た。来られたの。



 葉月はづきも十四日を迎える、今は深夜……


 子供は寝なさい! と当てはまる……



 眠っていたの、さっきまで。


 目を開いたの、パチクリと。



 日付変更のラインぎりぎりな所で、

 その少し向こうはまだ十三日。


 なら、ごっちゃになる十三日と、

 その、金曜日と。……いたの。


 枕元、ベッドの傍ら、片隅に。


 ジェイソンではなく、優しそうな、


 少年。星の少年……


 僕はその子が誰か知っている。


 それは写真。お家にある。

 飾られている、黒縁の額。


 星降って、星の少年……ここにある。


 永遠の少年。享年十五歳の少年なの。



 ――迎えに来たの?


 そう僕は問うけど、少年は横に……

 横に首を振る。名字は僕と同じ星野ほしの


 名は……名前は旧一もとかずという。僕を見守りに来たという。



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