第二十七回 夏休みの学園。僕はクラブ活動へ。


 ――志は高校球児。それに通づるものがある。



 体育会系と文化系。


 時には同じ志。或いは目標。


 目標があるから、

 僕は今日も、ここを訪れる。



 ……青春。


 僕がほしいもの。


 ラグビー部の青春が花園なら、

 高校球児の青春が甲子園なら、


 僕にだってある。


 登校日になって、授業の渦中にあっても、

 ふるさと祭りが、僕の青春の一ページだ。


 葉月はづきという、わずか一か月の一ページだけれども、

 葉月にはね、広大な一か月の一ページ。初めてのクラブ活動だから。


 二度とない。


 二度とは訪れない……葉月。


 だからこそ、全身……


 全身で感じたいの。絵は、そこにあるの。


 生まれて初めての、アクリル絵。百号と、広大なキャンバス。

 二十四日には……展示されているの。


 目標は浸透するの。


 令子れいこ先生の目標は、

 僕の目標へと浸透していくの。



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