第二十回 そして今日から。或いは今日もまた。
――八月六日。僕は再び訪れた。
私立
僕は、自らの手で後輪を回した。
まだ走れる。まだ……
腕力はまだ大丈夫……
そして笑顔。
笑顔ならば、
悲しいことにも負けない。
僕は、
僕は、ずっと笑いたいの。
――令子先生のように明るくなりたいから。
「あっ、来たね」
「さあ、ずずっと奥へ、若人よ」
迎えてくれる
そして令子先生。もう取り掛かっているの。
大きなキャンバス。
百号のキャンバスと……そう教えてくれた。
笑顔で、絵具まみれ……って、よく見ると、
令子先生、あららら、はだかんぼだ。
気にしないで――と言っていたけど、これで二日目、二日ともなの。
確かに、この様に、絵具まみれになるからだろうけど……
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