第十五回 集まりてボクッ娘。


 ――僕だけではない。



 それはもう、百も承知。


 僕以外にも、ボクッ娘。

 ここに集う。集結する。



 今日は日柄もよく、それから初めてお名前も知る。


 いつも三人一緒に、登下校されている。


 登校は八時十分頃。

 下校は三バージョン程、一、十一時五十五分頃。二、十四時四十五分頃。

 ……三は、十六時三十五分頃。それ以上は、女の子だから危ないみたい。


 いつも窓から、

 だけど今日は、もう目の当たり。すぐそばにいる。



 そして、何でか学園内なのに……


 浴室。それ以前に洗濯機まで……完備完備。

 と、いうことは、


 僕は今、はだかんぼ……

 あり得ないとは思ったけど、いきなりなの。


 椅子に座る。

 車椅子は……あの、千佳ちか先輩が拭いている。


 ……濡れちゃったの。お洋服も下着も。だから、お洗濯中。


 千佳先輩とよく似た子は、制服の名札が『星野ほしの

 この子も千佳先輩と同じように、一人称が『僕』


 そして何と、僕と一緒に浴室に入った令子れいこ先生も、一人称が『僕』だったの。



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