第八回 今思うと、移り変わる窓。
――それは二種類の窓。
お家の窓。
病室の窓。
……いつも、いつの日も、
窓から外を、眺めていた。
そしてこの春、僕は退院した……
だけど何度目?
繰り返しの入退院。初めての入院は……
小学四年生の春。急だったの。急だった。
学校で転んだの。
目の前が真っ赤で……何か頭がヌルッと。
痛いよりも、
もっともっと。……何が起きたの? って感じだった。
周りの子みんな、僕を見るの。
大丈夫? と心配してくれる子も、いっぱいで集まってくるの。
そして聞こえてくる、救急車というワード。
――ただ、大変なことになったことだけは、わかった。
今思うと、それが始まりだった。
その時の……大きな怪我が、
ママとパパに、僕の病気を伝えることとなった。……ごめんね、続きます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます