第三十五髪 帰還した 一行に意外な 厚遇が
慎太郎と謎の
帰りも特にアクシデントは無かった。
彼らの姿を見るや
心無しか少しだけ表情が柔らかくなったように見えるのは、慎太郎の気のせいだろうか。
馬の世話で残ったクオーレを除く三人は族長の家へ入る。
既に人数分の
「おかえりなさい。いかがでしたか」
「ああ、これだと思うのだが……」
慎太郎は大巫女が両腕で抱えていた籠を取り、テーブルの上に置く。
セファラはじっくりとそれを確認し、そっと一輪を手に取ると、
「まさしくこれです。皆様、ありがとうございました」
そう言って、一行に初めて、心の底からの笑顔を向けた。
それは、抱いた花に負けず
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