【ショートショート】見上げると鈍い藍色の幕が一面に貼り付いていて、所々に扇げば飛ぶくらいの雲が漂っていた
佐藤佑樹
車の群れ > 建屋からは窓の明かり > されど動くものは何も無い。
見回すも人影はない - 薬指の無機的な感触 - 煙突と脂の臭い
いつも一緒にいたはずなのに
いつだって輝いて生き抜いた君もあの雲に溶けていくのだろうか。今夜は月が出ていない。君は寂しがるだろうが、それだけ僕も見上げていられる。まだ届きますか。ありがとう。お願いだからまだ風は吹かないでいて。
【ショートショート】見上げると鈍い藍色の幕が一面に貼り付いていて、所々に扇げば飛ぶくらいの雲が漂っていた 佐藤佑樹 @wahtass
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