第3話

北海道日本ハム・ファイアーズの応援歌

【ファイターズ賛歌】


僕は、これを熱唱した。


アニメソングを唄えば、受けなければ笑い者になる。

仮に受けても、もしコアなファンがいたら、僕はコアではないので、メッキがはがれる。


流行りの歌だと、受け狙いとしか取られない。


となると、スポーツの応援歌しかない。


いくつが球団歌があったが、ふるいにかけた場合、この曲が妥当と判断。


僕は、それを熱唱した。


唄い終わった。


さあ、これでお役御免だ。


すると、拍手が沸き起こる。


「上手いじゃない?私もファンなの。伊勢くんもファンだったんだね」

佐久良さんの隣にいた、ひとりの女子が声をかけてきた。


この子は、確か・・・


「伊勢くん、北崎有希さんだよ」

佐久良さんが、紹介してくれる。


「感動したよ。まさかこんなに身近にファンがいたなんて・・・今年はどうかな・・・」

北崎さんが、ふってくる。


野球はそれなりに、把握している。

でも、特にひいきチームはない。


北崎さんとは、その後も盛り上がったが、詳しくは避ける。


そして、時々ふたりで観戦に行くようになった・・・


そして・・・


「・・・というが、お二人の馴れ初めです」


結婚式場で、司会の方に僕たちは紹介された。


何がきっかけで、仲良くなるかわからない。


隣を見ると、妻が微笑んでいる。

この笑顔が、いつまでも続くよう、北極星に祈ろう。

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馴れ初めは 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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