第2話
カラオケボックスに来た。
人数は、僕を含めて6人。
妥当だな・・・
なるほど・・・
男が一人抜けたので、僕を入れたのか・・・
身代りなのね。
僕はこの人たちの、名前を知らない。
声をかけてくれた、佐久良さんを覗いて・・・
早速、カラオケで盛り上がってる。
みなさん、流行りの曲とかを、唄っている。
受け狙いなのか、話題性なのか・・・
合コンじゃないんだから、受けを狙う事もあるまい。
合コンに行ったことないけど・・・
まあ、僕は数合わせだ。
聴くだけにしておこう。
その時、佐久良さんが声をかけてきた。
「伊勢くんも、唄おうよ」
「僕は、聴く専門だから」
「クラスメイトなんだから、気を使わなくていいって」
そう言ってカタログを、渡して来た。
僕は、最近の曲を知らない。
仮に唄っても、受け狙いとか、悪い風にしか取られない。
でも、この場の雰囲気に合う唄は、知らない。
ならば、素直に自分の唄いたい曲を唄おう。
元々、僕はその他大勢の存在。
誰も気に止めないいだろう。
僕は、素直に自分の好きな曲を入れて、送信した。
何人か唄った後、僕の入力した曲が流れだした。
場の空気が、予想通り変わった。
しかしそれは、悪い意味ではなく、いい意味でとなる。
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