世界はいつだってモノクロで、けれどふとしたきっかけで鮮烈な色彩を帯びる

なんとなく生きているというのは、人間のすごいところだ
特に目的、理由、ゴール地点がなくても、我々は死なずに生きていくことができる
しかし、そこで「けれど」と思う人間もいる

人生の意味とは何だろう
人生の価値とは何だろう

多くの先人たちが一生を賭して考えて、それでも答えが出なかった人類至上の命題
この物語の主人公は、そんな命題の一端に答えを見いだす

一枚の幕が掛かったような灰色の世界から、目指す場所の定まった色彩の広がる世界へと飛び出す彼ら彼女らに、輝かんばかりの人生が、幸多からんことを祈るばかりである

生きるって、たぶんそういうことだろうから