編集済
こんばんは。
ずいぶん前に拝読したため、細部を忘れていましたので、リンクがあるのは非常に助かりました。
第6話、7話まで何回か戻ってみましたが、同じ時間をお互いの立場から表現されておられますね。
第27話「フィランの生い立ち」を読んだ後に加えて、ユス教徒側から物語を展開されると、私は果たして、ユス教、ルクス教どちらに感情移入して、読み進めるべきか、と悩んでしまいます。
目の前の事態でしか物事を計れないのが、人間の性かもしれません。
作者からの返信
俯瞰して見ていただくのがいいかもしれません。
この物語に出てくる宗教団体は、事実を捻じ曲げたり自分を棚に上げたりしながら互いに正義を主張し合っています。どちらもある意味正しいからこそ、相容れないからこそ戦いが始まってしまうのかな、と……。
ミックの章でのユス教の印象は、フィランの目を通してみたことでがらりと変わったんじゃないかと思います。立場が違えば、見える世界が違います。その様々な世界を味わってもらえたら嬉しいな、と思います。
(リンク、役立ってよかったです!)
イデオロギー対立の解決ってほぼないですからこの先もどちらかを弾圧、殲滅しようとしてやり返される連鎖なんでしょうね。
ルクス教も覚悟決めればいくらでも反撃手段はあるので。
国家権力による弾圧は強力ですが、それをなし崩しにして泥仕合に持ち込むことは現実世界でもいくらでもありますから、そういった意味では現実世界の対立を鋭く表現されている大作だと思います。
作者からの返信
ルクス教がもしそのような反撃を行えば、クーデターが成立するかもしれません。武力で実権を握り、多くの民を弾圧する例は世界中で見られていますね。現実の争いも、ニュース報道の裏に多くの人々の哀しみがあるんじゃないかなあ……と思っています。
ルクス教のミック、宗教をもたないレイヤ、ユス教幹部のフィランによる物語を、この先も追いかけてもらえたら幸いに存じます。感想、ありがとうございました!