当事者にならない限り、どこか他人事ごとみたいに思えるのは、よくあることだなあと感じました。確かに、亡くなった人の名前は聞いているし、実際に人も減っているけれど、自分が被害にあったわけではないですもんね。昔は平和だったという想いがあり、また、武器を手にしたことがない分、戦場にいても、自分のこととして捉えるのは、難しいのかもしれませんね。ミックに限らず、多くの人に言えることなのかなと思います。
ユス教の人たちが可哀想、という考え方は、ミックならではですね。
心の動きが、とてもリアルに感じられて、想像力や調査力がすごいなあと常々思っております。
作者からの返信
この無慈悲な戦争において、神殿にこもるという選択を許してもらえたことが、ミックが純粋な信仰心を持ち続けている理由になるかもしれません。
今、全世界でコロナウィルスが多くの命を奪っている現実がありながら、自分に近しい人が罹患しない限り現実らしさを感じられないのと似ているかもしれませんね……。
ここまで読ませていただきました!
自分の信念が揺らぐ瞬間を、丁寧な描写で見事に表現されていて、ミックに感情移入しました。
重厚なテーマを扱われていて、深みのある作品だという印象を受けました、続きを読ませていただきます!
作者からの返信
第一章のテーマはまさにそれです。信念を貫くべきか、それとも自分や家族を守るべきか。
第二章や第三章では主人公もテーマも変わるので、他のキャラの目線でも読み深めてもらえたら嬉しいです。