応援コメント

⌘第5話 ユス教徒の襲撃」への応援コメント

  • 初めまして。
    この度は『批評企画』にご参加いただきありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。

    キリのいいところまで拝読しましたが、ここまでで物語の起の部分が丁寧に描かれていてよかったと思います。ミックのルクス教への信仰心と、その在り方が問われる場面を盛り込んだのは続きへの関心を高めるように作用していたと思います。作品のモチーフになっているのは百年戦争や、フス戦争あたりでしょうか。近年の例だとユーゴ紛争を彷彿とさせる世界観は、作品をよりダークなものに仕上げていた印象です。

    一方で、気になった点をいくつか。
    まずは情報を出す順番です。第1話に関しては、冒頭からなにをしているのか抽象的でした。神堂にある天井収納か屋根裏を想像しましたが、全体的に頭に浮かぶ絵がぼやけました。特に日本人の感覚では宗教建築物の構造は馴染みがないと思うので、詳細に書いても十分だと思います。その他にも登場人物の恰好や特徴なども、提示する順番がやや遅いように感じました。日曜日が安全な理由も、もう少し手前で述べた方がいいかもしれません。

    あとは描写についてです。全体的にミクロな視点で話が進んでいることもありますが、読者の想像に委ねる部分が多いように見受けられました。特にルクス像の造形にはもう少し触れてほしかったです。ミックも今のところは心の拠り所にしているようですし、物語にも深く関わると思うので、読者の注目を集めるためにも描写は欠かせないと思います。戦時下の描写も、加筆されると読者としては嬉しい部分です。町の様子や空気感。見せしめに火あぶりにされた町人や、餓死者、死体を漁る貧者や、それに群がる野良犬や烏。荒れた田畑など。町がどれほどの状態にあるか書かれることで、読者は現状を把握しやすくなります。もちろん、作者様がそうした残酷描写を避けたい意図があるなら、細かく書く必要はありません。

    以上になります。
    創作の気づきなどにつながったなら、なによりです。

    作者からの返信

     自分の描写の良い点も、足りない点も、どちらも客観的な視点で捉え直すことができました。冒頭で読者を惹きつけられないのが悩みだったので、どう改稿すればいいか、とても分かりやすい形で示していただきました。丁寧にお読みくださり、すごく嬉しかったです。ありがとうございました!

  • 5話単独で読むと、他の方も仰っているとおり素晴らしいできだと思います。神衣士としてではなく父親としての愛。それを目にしたときのミックの表現が、「あろうことか」ですから、どれだけの衝撃だったか、ですね。

    ただ、もったいない、が感想です。
    この5話を輝かせるには、ミックの机上論?世間知らず?的な思考を、1話だったり4話だったりに入れて、その上で自分の方が正しいと展開することで、今回の信念の揺らぎの衝撃が増す気が致しました。
    ミックの信念は入れておられるとは思いますよ。
    信じる話とかですね。ただ、まだ弱い感じするという話です。

    信念を揺るがされた衝撃を、読者の頭ではなく、心に訴える(共感してもらう)。を参考として、上げさせて頂きます。

    作者からの返信

     素晴らしい出来と言っていただけて嬉しいです。狭い世界でしか考えて来なかったミックの価値観をどう入れ込んでいくか、ちょっと悩みどころです……。世間から見たら十分幼い価値観ですが、彼からしたら「神の道を歩むことが正しいはず、でもなんでみんな幸せになれないんだ?」という葛藤が冒頭の時点で既にあるからです。
     ストーリーの展開にも関わってくるので、じっくり考えたいと思います。弱さとかはおっしゃる通りです。信念の揺らぎは効果的に表現した方がいいですよね。ご意見ありがとうございます!

  • とまと様の読み合い企画から来ました。

    宗教間の闘争…という難しいテーマを本当に巧く描かれているなぁと率直に感じます。思想信念から人命まで関わる深くて難しいテーマだけに、ライトな感じにするよりはじっくり丁寧な情景描写、感情の描写が内容にマッチしていると思います。世界観に凄く惹き込まれます。

    そして、5話に来てミックの知り合い登場…( ゚д゚)ハッ!。企画ノルマはここまでですが、また読みに来ます。

    作者からの返信

     そんな風に言っていただけて本当に嬉しいです。宗教戦争を題材に扱っておきながら、私が書きたいメインテーマは別のところにあったりします(解釈は読者さんにお任せしますが)。
     その先も読んでいただいてほんとありがとうございます~! 続きもお楽しみいただければ幸いです。

  • 難しいテーマですね。この第五話では、神衣士としてではなく一人の父親としての愛、親心を感じます。
    教義を守ることが正義なのか……揺れ動く心の描写がお見事です。

    作者からの返信

     ミックや彼の父親が今回直面した葛藤は、他のルクス教徒たちが日常的にさらされてきた脅威なのだと思います。愛をとるのか、信念をとるのか。多くの信徒がその選択を迫られ、悲しい決断を下してきたのだということに、ミックはようやく気付くのでしょう。

  • 読み合い企画で参加しました。

    とても重いテーマを、とても難解な題材に絡めて表現しようとされているので、心を削る思いなのだなと勝手に思いながら読んでました。

    作者様が望む場所にたどり着けるよう祈りながら、少しずつ読まさせていただきます。

    作者からの返信

     心を削る思い……というところに気づいてもらえるなんて。温かいコメントにうるうるしています。これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします。

  •  企画より読ませせていただきました。
     登場人物達の状況や感情の表現が丁寧でわかりやすく、面白かったです。

    作者からの返信

     ありがとうございます!

  • 読み合い企画から来ました。
    宗教対立と呼ぶには、あまりにも、一方的で残酷ですが、この切ない話に引き込まれております。
    引き続き読んでいきたいです。

    作者からの返信

     guti3さん! コメント欄では初めまして。ずっとお礼を言いたくて!
     プロトタイプの連載初期の、まだフォロワーも一桁だった頃、更新するたびにぐちさんがハートを押してくださっていたので、すごく元気をもらっていたんです。心から感謝しています。本当にありがとうございます(^_^)

     宗教名を変更した後のこちらの原稿にもお越しいただけて嬉しいです。切なさは時を変え、場所を変え、主人公を変えても続いていきます。今後もこの物語にお付き合いいただけたら幸いです。(「一方的」というところは視点を変えたら見方が変わってくるかもしれません)

  • 二度目の拝読をさせいただきました。藤原 司です。そして、いつも応援ありがとうございます。

    改めて思ったのですが多人数主人公っていうのは凄く難しいと思いました。
    朝斗様は話数事に分けて書く手法をとられているので、非常に分かりやすいです。

    難しい分同じ場所でも視点が変わった場面であったり、主人公同士の邂逅なんかは、胸が躍るシチュエーションですよね。
    そういった場面が今後どうなるかも是非読んでみたいです。(視点が違う話だと兄妹のとことか好き)

    お互い良い作品作りの刺激になればと思います。ありがとうございました!

    作者からの返信

     別の人物の目から見た同じ場面は、書いててすごく楽しいところです! 4話と19話の正義の反転のところとか。お互いに知らないところや、相手に関して想像できない部分があるので、そこをうまく書き分けていけたらと思っています。兄妹のところ……は、17話でしょうか? 今後も兄妹の視点の入れ替わりは出てくる予定なので、引き続きお楽しみいただければ!
     またお気軽にコメントいただけたら嬉しいです。これからもよろしくお願いします(^^) 藤原さんの作品にもガンガンコメントしていきますね。

  • とまと様の企画から来ました。

    何と言えばいいのでしょう。とにかく一言で表すのなら大変素晴らしく、魅力的な作品だと感じました。

    ライトノベルとはまた違い、以前拝読した「ドラゴンラージャ」や「ダレン・シャン」、「ハリー・ポッター」などのような重厚な世界観と現代では味わえない空気感を得られる素敵な一作だと思います!

    作者からの返信

     黒太さんの挙げてくださったお話はどれも好きです~。特にドラゴンラージャ!
     世界観を楽しんでいただけて何よりです。独特な空気感かと思いますが、主人公を応援してこの先も読んでくださる方がいるといいな、と思い日々筆を執っています。

  • 【5話まで真剣読み合い企画】から来ました。

    いやぁスバラシイ作品だと思います。

    内容自体は単純な物では無い。にもかかわらず、文章や言葉そのものは出来るだけ平易な物を用いて、分かり易く書いている。
    三人称で進めながら誰の視点であるのかも明確です。
    読み手の事を意識しているのが素晴らしい。

    このレベルで続けていくのは相当な苦労かと思います。
    どうぞ頑張ってくださいませ。

    作者からの返信

     平易なものを用いているといいますか、難しい言葉は操れないといいますか……(笑)。
     読みやすいということでしたら嬉しいです。お読みくださりありがとうございます。


  • 編集済

    「第4回【5話まで真剣読み合い企画】」から来ました。

    まず三話まで読んで、どうコメントしたものか……と悩みました。
    私の言葉で、この感動を伝えられるかどうか……。
    独特な世界観、流行りものではない異世界ファンタジー、流麗な文章。

    特に一からの世界構築は、今の私の筆力では、太刀打ちできません。

    ここで読むのをやめるのはもったいないので、企画が終了しても、時間を見つけて、ちょくちょくお邪魔します。

    では、また。失礼します。

    作者からの返信

     いるかさんの褒め言葉自体が流麗で素晴らしいです。
     勇気をもらえるコメントありがとうございます。
     ぜひ、この先の物語もお楽しみください。
    (ちなみに私も気になるどー参加しています)

    編集済
  • とまと様の企画から来ました。

    「はへー」と感服の声が出ました。


    一言で言うと『大人の異世界物語』と感じました。描写も丁寧でレベルの高い作品です。

    文章力のない自分には絶対に真似できないと思いました(`・ω・´)コクコクコク

    自分の好きな作品で、『境界線のホライゾン』という作品があるのですが、その作品みたく、派閥で戦い合うみたいな感じがいいです。
    つまり、自分の好きな系統です。

    世界観もしっかりしていてほんと素晴らしいです。

    これからもお互い頑張りましょう!

    作者からの返信

     異世界ファンタジー部門に籍を置きながら、異世界要素もファンタジー要素も皆無な作品となっております。
     悠さんに楽しんでいただけてよかったです。感想くださってありがとうございました。

  • 【5話まで真剣読み合い企画】参加ありがとうございます。
    この争いはユス教が勝つとユス教が正義になってしまうのでしょうか……
    信仰心よりも教義よりも息子を大切に思う親心、それを理解しながらも受け入れられないミック。心の移ろいの描き方がとても上手だと感じました🍅

    作者からの返信

     「正義」の門という題名ですが、どちらが正義かというより、そこに生きる人の心の移ろいを描いていきたいと思っています。なので、とまとさんが目を留めてくれた点はすごく嬉しいです。ありがとうございます!

  • 自主企画@「第4回【5話まで真剣読み合い企画】」より
    杜松の実です。
    素晴らしいです!宗教は最も(集団としての)人間味が現れる要素のひとつだと思います。それだけ大きなものに焦点を当てるとなると、その中身もまた宗教と釣り合うだけの思想が必要となりますが、この作品では、少年という未熟で、だからこそ何事も諦めていない心が描かれていると、私は思います。

    作者からの返信

     杜松の実さん、丁寧なコメントをありがとうございます。
     行動にできない人が多いだけで、実際はミックのように理想を大事に生きていきたい人が多いんじゃないかなあと思って書いています。宗教は現代日本でなじみがありませんが、信条や信念と置き換えて読んでもらえたら幸いです。

  • ユス教内部の話にも後に触れられそうですが、どこか宗教自体の空虚さが既に出てきてる感じがします、活気のある所がどこかにはあるのだろうか

    作者からの返信

     ユス教自体は第三章から本格的に話が始まっていきます。