第8話~アクト~

だめだ。そろそろユアがもどってくる。それに、空、情報が多すぎてパンクしそうだ、

「病み上がりなんだから今日は寝ときな。」

「大丈夫。」

でまかせな言い訳をしても頑固者の空が聞いてくれることも無く。

でも、本当にやばい。今屋敷全体がユアが起きたことを把握したら、大騒ぎでユアの心の整理が出来ない。


「メイドが来る。とりあいず、今日は寝たフリしといて。」

そう言って、空を、いやエリを速やかに横にし、布団を整え、元いた椅子に座って本を読んだ。

コンコンコン

「なぁに。」

とりあいず話し方だけでも伝わって、

そう願い子供言葉で返事をする。と、リアが飛び出るくらい目玉を開いた。

分かってる。気持ち悪いくらい…

おい、寝とけ。


「すみません。アクト様一人で大丈夫でしたか?頼まれていた、文字の勉強の本です。

アクト様、まだ遊んでいてもいいのですよ?こんな早くから勉強しなくても…」

「ううん。だいじょーぶ。ぼくねぇ、エリがおきたときにねぇ、えほんよんであげたいのぉ。」

「まぁ、アクト様。エリシア様思いなのですね。この私ユアリムが全力でお教えします。」

「はい。お願いします。ユア先生。」

出来るだけ、多くの情報をあげたい。空はうるさくても寝れるから多分邪魔にはならないし大丈夫、

うん大丈…そんないつもこの部屋でいても気をつけてなんて言わないのに…

……まぁ、そんなわけないか、完璧だったし、うんうん、


…エリは気がついたら寝てた。

…相変わらず速い。

あと、エリ呼びに慣れとかないと…


ちなみに文字はカンボジアみたいな文字で死ぬかと思いました。難しい …ちょ、頑張らないとぉ…とほほほ


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