第38話最強パーティー結成
「それじゃ、これよりラミア商会及び御劔の里は戦いの準備に入る。アティ達は教国に潜入し奴の蘇生の秘密を探り潰す事、そして、それまでは一撃離脱の防衛戦を行う。ドリトルさんは・・・。」そういうと手を挙げるドリトルさん。
「わかってる。俺は各国との調整と、適当なクエストを発注してアティ達が教国に入り安くすることだな・・・。」
そう言って部屋を出る。
「アティちゃん、十分に気をつけるんだよ・・・。そして、これを持って行きなさい。」そういうと、ジェシカさんが、一振りの黒い刀を渡してきた。
「・・・それは・・・・。」
そう、それこそは、御劔亜門の刀、<神刀スサノオ>であった。
私は、スサノオと、普段使っているミスチル入りの木刀の二本を腰に指して一言、「じゃ・・。行ってくるよ・・。ラミアお姉ちゃん。」そう告げると、笑顔で手を振り消えていくラミア。部屋を出るアティ。其を見送り頭を下げるジェシカの姿があった。
ギルドのホールに行くと、扉にもたれ掛かる一人の姿があった。
「アストラル教国に行くのだろう、人手は足りてるかい?」そう言って近ずくダオスだった。
「・・・きさま・・・。」そう言うと警戒するリリとモモだったが、「なあに・・一緒に行きたいのかな。」そう言う私に笑顔で答えるダオス。
「なに・・。俺のクライアントの国にも、薬の影響が出ててな、その処理を任されたってことだ。」
「そう・・・、わかったわ。リリ、モモ。彼も同行するから・・・。」
「「よいのですか・・・。」」
頷きギルドを出る鬼龍族の私。其に続く最強のアマゾネスの二人。最後に続く龍魔族のダオス。最強のパーティーの誕生である。
その頃、アストラル教国の大聖堂の広場には、4つの人影があった。教国3巨頭と佐々木圭である。
「頼まれていた事だが、わかったぜ。薬の対応を教えたのはラミア商会って所だった。」騎士団長アレクセイ。
「ラミア商会だと。一介の商会ごときが国に意見できるのか・・・。」と魔法師団長アイリス。
「ラミア商会は、かなりの規模で展開し、その従業員もAランク冒険者並みの強さとか・・・。」と将軍レイナルド。そして、それらを聞く教皇佐々木圭の姿であった。
「それに、商会のトップのラミアとは、ラミア御劔だとの事。」レイナルドの一言に反応する佐々木。
「御劔だと・・・。」
「はいっ、ラミア御劔。あの御劔亜門の妹と言うことです。」その報告に表情が緩み笑い出す佐々木だった。
「わははははっ。そうか、あいつに妹がいたのか・・・。初めて、神に感謝したくなったぞ・・・。」
そして、「それじゃ、はじめようか・・・戦争のはじまりだ・・・。ラミア商会と御劔の関係者を叩き潰し、我らの力を見せつけてやれ。」
これにより、国家対商会という戦争が始まったのである。
転生者の妹~目立たぬ様に暮らしたいだけなのにな~休載のお知らせ 鬼龍﨑 @ttmmyy0810
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