第37話作戦会議

「どうして?なぜ今帰らないといけないの。私も戦えるよ、ラミア姉ちゃん。」


私が、ラミア姉ちゃんに詰め寄るとリリとモモも付け加える。


「そうですよ。私達もアティ様と共に戦えます。」


「それに、アティ様はお強いですよ。アティ様に勝てる者など・・・。」


二人の援護に付け加える様に「私も鍛練は欠かさずやっているし、魔力を加えたらお姉ちゃんとも勝てないけど、近い戦いができるよ。」そう言うと、ラミアは頷いて「そうね・・・。」と答えた。そして、言葉を続ける。


「たしかに、アティは強くなっているわ。でもね、アイツの強さは普通じゃないのよ。茜姉さんの話はしたでしょ。当時の茜姉さんの強さは今の私と変わらない。勇者の称号を持ち紅椿を持った茜姉さんが負けたのよ・・・。だから、アイツの戦い方を知らないアティだと、勝つ事はできないのよ。」と諭す様に話すが、私は納得できなかった。(御劔の身内の仇なんでしょ。私も戦う)そう思って手を握り絞って下を向いていると、「少し、よろしいですか?」と前置きをしてジェシカさんが話始める。


「ラミア様、今までのお話ですと亜門様が殺したはずなのに、なぜか生きていた、そして、その方法が判らないとの事でよろしいですね。でしたら、アティ様には、それを調べて頂くと云うことでは如何ですか。」


ジェシカさんの意見に、「そうよ、お姉ちゃん。お願い私にやらせてよ。」そう言って懇願すると、ドリトルさんも「ラミア、そうさせてやれよ・・・。じゃないと、教国に突っ込んでいっちまうぞ。」


二人の意見にラミアも渋々納得した。


「わかったわ。それじゃアイツの戦法の概要はあとで教えるとして、アイツの蘇生方法の調査をまかせるわ。くれぐれも単独行動はしないように、わかった?」


「「「はいっ」」」




そして、私達は佐々木 圭の秘密を調べるためアストラル教国に向かうこととなった。






時を同じくして、ダオスの元に念話が届いた


「なにやら、おもしろい状況のようだなあ。」


「なんだ、魔王か。なにかようなのか?」


「いや~ちょっと頼みがあってなあ、実はアストラルの阿片とかってやつが此方でも出回っていてな、ちょっと迷惑してるんだよ。だから、そっちのやつらに協力して潰してくれないかなあってね。」


「わかったよ。まあ暇潰しにはいいかもな・・・請け負うよ・・。」




どうやらここに来て魔王までも動き出したのであった。

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