第6話
アッシュール帝国へと向かう途中、なんどか魔物と遭遇したが、
その一方、涼真というと『錬成』を試していた。
「おぉ!凄い!これが『錬成』か!なんか形おかしいけど…」
涼真はエリスにしてもらった『
戦いはマナに任せっきりだった。
「なんで、
始祖魔法とは、『火』『水』『自然』の三つの事を表し、誰もが使える事の出来る魔法
として言われてる。
「なんでって言われてもなぁ~出来ない物は出来ないって事なんだよ。」
しかし涼真は、始祖魔法は使えない代わりに『錬成』は出来ていた。
「まぁ、でも涼真には期待してるからね。」
マナは涼真に向けて可愛くウインクをした。
「期待ってなんだ?なんか隠れた
涼真の質問に対して真剣に答える。
「最初に
涼真はマナが言った事を理解出来ていなかった。
「で、でもさ、もし俺が『魔王の生まれ変わり』だとしたらさ、マナはなんでそんなに期待しているの?」
涼真は至極真っ当な問いをした。
「それはね、涼真が『
マナの答えには少し…いや、かなり驚いた。尚更涼真は、理解するのに時間がかかった。
「いや、でもよ、『超級召喚魔法』を使えたとしてもさ、結局は魔王なんだから敵って事になるよね?それじゃだめじゃね。」
「確かにその可能性はあるかもしれない。でも涼真だよ。あの涼真。魔法も対して使えない、使えるのは『錬成』だけ。
こんなのが魔王になっても全然怖くもなんともないからね。そうゆう事だから。」
マナは涼真をからかいながら言った。
「いってくれるねぇ。後悔しても知らないからな!」
涼真はマナにからかわれたせいか、
「そんなことより行くよ、アッシュール帝国。当初の目的だからね。」
「そんなことよりって……。まぁ、いいけど」
涼真は
そんなこんなで涼真とマナはアッシュール帝国に向かっていった。
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その頃、
「えぇっと、これはこっちのーー」
「シル!大変よ!今すぐこっちに来て!」
シャーロットはとても慌てている様子だった。
シャーロット達が向かったのは下界をみることができ、行くことも出来る部屋(シャーロットの部屋)だった。
「これをみて!魔物の軍勢がアッシュール帝国に向かっているの!更には、『
アルトンとは『六魔凶』の中では弱い部類に入っているが、
「そ・こ・で、シルには何かして貰いたいんだけど…何にもする事がないんだよね。
と言うわけでもう少し情報を集めるわよ。」
「はい!」
シャーロット達は今後何が起こるか分からない状態なため更に情報を集めることにした。
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「ここがアッシュール帝国かぁ…」
涼真の目の前にはかなり大きな城や、城壁が建っていた。警備兵も100や200いて、守りは万全と言った感じだ。
「まずは入国審査をするんだよ。入国審査をする国は滅多にいないんだけど、ここアッシュール帝国は貿易が盛んだから厳重に注意をしないといけないんだよ。」
そんなこんなで涼真はアッシュール帝国について聞かされてる間に順番がきた。
「パスポートはお持ちでしょうか?」
「こちらでよろしいでしょうか?」
マナは警備兵に聞かれたパスポートを提示した。
「では、ご確認させて頂きます……っ!
し、少々お待ちくださいませ!!」
警備兵はマナのパスポートを見ると驚愕し慌てて本部に戻った。
警備兵が戻ってから数10分後、本部長の方が涼真達の所に来た。
「少しついてきてもらってもよろしいですか。ここでは人の目がありますからね」
「分かりました」
マナは状況が分かっているのか落ち着いた様子だった。
「おい、大丈夫なのか。明らかに地位が、高い人だったと思うが。」
「大丈夫よ。あの人知り合いだから。」
「そうだったのかよ…」
涼真は少しへこみながら向かったのは警備兵の本部だった。
「すみません。うちの部下が騒いでしまって。あれほど言っておいたはずなんですけど…」
本部長はマナに向けて頭を下げ涼真の方を向いた。
「こちらの彼とはどういった関係ですか」
本部長は涼真の事を疑いの目で見ていた。
「彼は赤石涼真。以上。」
「………おい。ふざけていいことと悪いことがあるんだぞ、マナ。」
涼真は本部長には聞こえないくらいの声量でマナに怒った。
「えっと、赤石涼真君でいいのかな。珍しい名前だね。僕はエンリル・メイス。よろしくね。」
エンリル・メイス───アッシュール帝国
内で武力は右に出る者がいないくらい強い。
「それで、マナさんは何のご用でこちらに?」
エンリルは涼真からマナの方に向き話を始める。
「単刀直入に言うけど『
『超級召喚魔法』──魔王にしか使うことの出来ない魔法。その詠唱さえ知る者も少ないと言われてる。
「なるほどなるほど……ってええええ!?『超級召喚魔法』って魔王しか使うことの出来ない魔法だよね!?なんでそんなのを……って、どうしたんですか!?その角!《つの》」
エンリルは魔法のことを言ってくるとは思ってもなく
「これには深い事情があるの───」
マナはエンリルに『角』が生えてきた事を知っている限りの事を事こまなく話した。
「なるほど、そんなことがあったんだ。
だからこの詠唱が必要なんだね。」
「そうゆう事だから、この事を調べあるために入国したいんだけどだめかな?」
マナは上目遣いのままエンリルに頼んだ。
「し、承知いたしました!直ぐに手配してきます。」
エンリルは慌ただしく言うとマナは「よろしくね」っと微笑みながら言った。
こうしてマナと涼真は、無事アッシュール帝国に入国する事ができ、『超級召喚魔法』の詠唱を知ってる人を探し始めるのだった。
転生したら最強主人公で良いじゃん いろは @Mir-1651
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