「イベリスの箱庭」作者 リマリア 様
27作目の感想は、リマリア 様の「イベリスの箱庭」についてです。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894468979
序で、少女の死から始まる物語。
近未来の科学力でも解明できない島へ、調査目的で訪れる4人。
三人称でありながら、最初の数話をそれぞれの視点で書いているところで、ミステリー要素があってゾクゾクしました。
謎が解き明かされてからは、切ない恋物語のようでしたね。
タグのハッピーエンドに期待を持ちつつ読み終わりました。
さて、下記にネタバレ感想を書きます。
毎回書いてますが、本作を読了されていない方は下記を読まないようにしてくださいませ。
☆
近未来の機材がいいですね。恐らくかなり調べて考えて、作られた【トリニティ】とプロヴィデンス】それから【ルルド】。
こういう知識がまったくないので、その意味も説明されていて、助かりました。
機材の効能、名づけにセンスを感じました。
4人の調査員もそれぞれ性格分けと遠く分野も分けられていて、設定にこだわりを感じました。
この物語はSFでもありながら、少女イベリスの存在はオカルトでありファンタジー。
いい塩梅だったと思います。
よくを言えば、3人とも玲那斗を信じているためなんでしょうけど、あまりにも生まれ代わりとかそういうものを簡単に信じすぎだなあと思いました。
あと、国連がなぜ、玲那斗とこの島を結び付けることができたのか、それについたも言及がなかった気がします。
(もし書いてありましたら、読み落しなので申し訳ありません)
イベリスがすでに死んでいることで、バットエンド、悲恋の影を感じましたが、最終的にハッピーエンドになってよかったです。
玲那斗は、前世の自身ではなく、玲那斗自身としてもイベリスを愛するようになったのでしょうね。
SFにファンタジー、ミステリー要素を上手くまとめていた作品だと思います。
この度は企画にご参加いただきありがとうございました。
次、28作目の感想は蜜柑桜 様の「時の迷い路」です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889868322
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