「賢王の絵師 ~アイステリア王国中興物語~」作者 相生蒼尉 様
次の感想は、相生蒼尉 様の「賢王の絵師 ~アイステリア王国中興物語~」についてです。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894098923
39話でよくまとめたなあと感心するほどの物語でした。
王子クリシュナが母国に帰還して、隣国らと戦いながら、王位を取り戻す。その過程が語り手で主役である少年絵師の視点で見事に書かれていました。
さて、下記ネタバレ感想書きます。
毎回書いてますが、本作未読の方はご遠慮ください。
☆
王子クリシュナは本当に、凄まじく頭が切れ、完璧な人物でしたね。後半に見えてくる人間らしさ(完璧ではない部分)が味わいよかったです。
なぜ、彼がここまでの知識を持ち、戦略面でも頭が切れるのか、これは彼の才能だけじゃなく、帝都と呼ばれる場所での学びもあったのですね。
最初は、あまりにも人間離れしすぎていて、不思議でした。
そう考えれば双子の存在も納得できました。
少年絵師タルカは素直で、感情の起伏があまりないタイプでしたね。絵師なので戦闘に参加しない部分、物語というより、記録を読んでいる気分になりました。多分、それが狙いだったのでしょうか。
勝手に、ここでタルカはきっとこう思ったとか、こういうエピソードもあったんじゃないかと想像してしまいました。
ずっと疑問だった、旅の絵師がすべてに繋がっていて、最後大興奮でした。王妃へクリシュナが見せた表情をこれで完全に理解できました。けれども、本当にボタンのかけ間違い、前王は愚かすぎました。
ずっと王妃が嫌いでしたが、最後のエピローグで彼女への印象が変わりました。
このこともあって、クリシュナは後宮に多くの女性を入れることにしたのかなあと勘ぐってしまいますね。
タルカも書いてましたが、本当に、この後宮以外はクリシュナは完璧です。
戦略や町攻略、隣国との交渉など、事細かに書かれていて、本当、よくぞ書かれたと感心してしまうほどの、王子クリシュナの中興物語でした。
この度は企画にご参加いただきありがとうございました。
次の感想は、リマリア 様の「イベリスの箱庭」です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894468979
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