4.【余談】身長低すぎて精密検査を薦められた話
※思春期特有の保健体育なお話ですので苦手な方はスキップしてください
中学の頃の私は確か身長百三十センチ程で、女子を含めても学年で最小クラスの体格でした。
それでも私と同じくらい小さな子もいましたし、病気レベルではないと思っていたのですが……。
ある日。
恐らく学校で行われた身体計測の時に休んだからだと思うのですが、近所の小児科医院に行くことがありまして。
身長、体重、視力等々、一通りの計測が終わった後。看護師さんに呼ばれました。
「ちょっとこちらに来てくださいね」
呼ばれたのは診察室の隅に設けられたカーテン仕切りのスペース。そして看護師さんはとんでもない事を口にします。
「ここでズボンとパンツを脱いでください」
「え……パ、ンツも……?」
「はい、全部です」
おいおいおいおいちょっと待てって。
いきなり下半身露出しろと言われて、はいそうですかと首を縦に振る人がいますかと。
……まあ、脱いだんですけどね。
いや、私は露出魔じゃないですよ? だって病院の人が脱げって言われたら脱ぐしか無いじゃないですか。理由は知らないですけど。
そして、看護師さんの言われるがままの私は解放された下半身の状態でお医者さんの前に向かいます。
お医者さんは私の○○○(自主規制)を見てからある物を取り出します。
恐らく私はそれを二度と見ることは無いでしょう。というか、大半の人が実物を目にしないまま生涯を終えることでしょう。用途がマニアック過ぎるので。
お医者さんが手にしたのは大きな数珠のような物で、一つ一つの玉の大きさは違く、10とか9とか数字が書いてありました。色は確か黄色だったかな。
そしてお医者さんはそれを私のG○lden Ballの隣に持ってきて大きさを比較し始めます。なんともシュールな光景……。
私は恥ずかしくてたまりませんでした。だって知らない人に間近でブツを見せるなんて初めてだし……(純粋乙女感)
ともかく、その時は早く終われと祈るばかりでした。
後に分かったのですが、お医者さんは私の身体的成長の具合を確かめていたようでした。
やはり年齢にそぐわない小柄な体型が気になったようで、お医者さん曰く「病気や障害の可能性もあるから精密検査を行った方が良い」とのこと。
しかし両親は「検査する必要なんてない」と一蹴しました。第二次性徴が中学で来なくても高校でくるだろう。近い親族はそのパターンが殆どらしいので私はそれを信じることにしました。
結果としては全く問題ありませんでした。弱々しいどチビは遠目で見ても目立たないくらいのチビに成長したのです。
……って結局チビじゃねーか。(By百六十センチ半ば)
※知らなくても困らない豆知識
お医者さんが持っていた例のブツは「オーキドメーター」と呼ぶそうです。この話を執筆する上で私もググりました。おかげで余計な知識が身につきました。
チビだからっていじめて良い理由にはならないだろっ! きり抹茶 @kirimattya
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。チビだからっていじめて良い理由にはならないだろっ!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます