能力者たちの遊戯
加鳥このえ
プロローグ
第1話
俺は絵を描くのが好きだ。
毎日この木の下で描いている。
だが今日は違う。
「ノート忘れた」
俺は貴重な放課後を使って何をしているのだろうか?
ゴロゴロ…ゴロゴロ。芝生の上を転がる。
「かったるい…」
暖かい光だ。
俺は
まさか俺に用があるわけじゃないだろう。
寝てよ…
「おーい。
そう言うと彼女は木の下に寝転んだ。
「気持ちぃー。いいねここ」
いい匂いがここまで香ってくる。
どんな香水を使っているのだろうか?
いや…そこじゃないだろ。
「あの、失礼ですが誰ですか?」
「え!?わからないの?」
「すいません、さっぱり」
俺は一年だ。それに今は5月。
コイツはクラスメイトではないし。見たことがない!
ならば何故コイツは知っているんだ?
「ほんとに覚えてないの?ほら!私も一年!」
一年?一年生で面識があったのはガイダンスと…あっそうか!
「もしかして美術系の授業であった?」
言われてみれば見覚えがある。
ああそうだよ。何で忘れてたんだ!
「正解。あなたの言う通り絵画の授業であったよ!」
そうなのか。
「あっそうだ。名前なんて言うの?」
俺がそう言うと途端にスイッチが入ったように興奮して彼女は喋り出した。
「ふっふーん!聞いて驚け!私の名は
情緒不安定なのか?
「よろしく」
「うん!よろしく!」
おそらくだが、俺が初めて見た彼女の笑顔だ。
かわいい…。
「えーと上村は何しにここへ?」
「それはね…」
…
はてさて、この二人が出会ってしまった。
これがどう運命に影響するかは神のみぞ知るだが、少なくとも…これは
能力者たちの遊戯 加鳥このえ @guutaraEX
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