バカ4人に100万円

@kitsunemeronpan

前期終業式

朝、新聞片手に宝くじを睨み付けていた。


「...........うそだろ」


ひきつりながらも俺の目は輝いていた。


〜猪飼高等学校1-A〜


「らいまだ来ないの?ねえ早くゆうの話聞きかせてよ」

朝ごはんのおにぎりを頬張りながらきょうえいが寄りかかってきた。

おそらく自分で作ったおにぎりだ。こいつは料理が得意だからな...。


「みんな揃ってから言いたいんだよ。なんせビックニュースだからな」

大きく胸を張ったが、


「いつもそう言ってるじゃん。そして大した事じゃない」

頰を膨らませて論破してきた。

.....まあ確かにアイスが当たった時もこんな感じに言ったかな。でも、


「今回は違う!過去一番のニュースだ」


「ほんとに〜?」

全然信じてもらえてないが、期待値は低い方がいいか。

 

「あいつのことだ。またしょうもない事をして遅れているんだろう」

ずっと本に目を落としていたかいとが、珍しく会話に入ってきた。

眼鏡を新調して気分がいいらしい。ちなみに、俺、きょうえい、かい、まだ来ていないらい、この4人の中でかいだけ眼鏡だ。




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