あんたいとる！-untitled!- 4

Act:71『パンはパンでも食べられないパンってなんだ？』

唯「パンはパンでも食べられないパンってなんだ？」

悠「パ〇パンです！」

蛍「おい！」

唯「正解！」

蛍「おい！！！」

──────────

夢「それでね、マネージャーさんが……」

蛍「ははは」

夢「えへへ、蛍くんとお話できて嬉しいな」

蛍「それって普通逆なんじゃないか？」

夢「ん？　ということは蛍くんは私とお話できて嬉しい？」

蛍「え……そ、そりゃな」

夢「へ～」じーっ

蛍「な、なんだ？」

夢「……蛍くん、可愛いなぁって」

蛍（めちゃくちゃ恥ずかしい……）

──────────

皇「帝！　見ろ！」

帝「会長、これは？」

皇「ふっふっふ、これは廊下に落ちていたゴミだ！」

帝「会長自らお掃除されたのですか？」

皇「そーだ！　校内の美化に貢献したぞ！」どやぁ

帝「素晴らしい。それではこれを」

皇「うむ！　わーい」

妃「帝、なによそれ」

帝「ああ、これはスタンプだよ」

妃「スタンプ？」

帝「会長が校内で何か貢献された時に付けるようにしているんだ」

妃「……貯めて何かあるわけ？」

帝「会長のモチベーションには繋がっているから、良いのではないかな」

妃「単純ねあいつ」

──────────

皇「おい帝」

帝「なんだい皇」

皇「今日の食事会、何か食べたい物はあるか？」

帝「私は好き嫌いもないし、出されたものを美味しくいただくよ」

皇「うむ、了解だ」

姫「……」

・　・　・　・　・

姫「帝ちゃんってさ」

帝「なんだい」

姫「なんで生徒会業務中は皇ちゃんに対して『会長』って呼んだり敬語使ってるの？

　　普段普通に会話してるよね？」

帝「うーん、もう慣れてしまったからわからないな。

　　強いて言うなら、緊張感を出すためかな」

姫「なるほど！　友達感覚にならないようにだね」

帝「そういうことさ」

妃「というより食事会ってなんなのよ」

帝「ああ、元々私と皇は家族ぐるみで仲が良くてね、よく食事会を開くんだ」

姫「幼馴染なの？」

帝「うーん、初めて話をしたのは中学からなんだけれどね」

妃「元々仲が良いのに？　なんだか複雑ね」

帝「……まあ、そうだね」

妃「……？」

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悠「んん？」

智「どうしたです」

悠「いや、なんか人の気配がしたような……」

智「誰も周りにいないです。気のせいです」

悠「うーん、なんでだろ」

智「……寝ぼけてるんです」

悠「え！　今日は授業中寝てないよ！」

智「今日はってことは普段寝てるです？」

悠「うう～……」

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