凄く強い傭兵の女性の元へ親の仇を討つ為の力が欲しいと弟子入りをする男の子の話。
ファンタジー物かと思いきや小学校や中学校があって高校は学ランなので現代物っぽさもあるんですが、木刀でビームを弾き返すのに三角関数を使ったりと微妙にファンタジー入ってるのが楽しいです。多分ミサイルや銃弾も叩き落としたりするんでしょう。
回顧録という事で師匠の語りと二人の会話だけで進むのでスラスラと読め、師匠の心境の変化もよく伝わってきます。
ハッピーエンドでとても良かったです。師匠と弟子の歳の差を知りたいですけど、師匠は30超えても外見若いままとかのチートとかだと個人的に嬉しいです。
ふとしたきっかけから弟子を持つことになったとある女性の思い出話。
現代ファンタジーです。なかなか独特な雰囲気の作品で、本当にモノローグそのものというか、全編通してインタビューにでも答えているかのような調子で書かれています。
最強と名高い傭兵であるところの主人公、『師匠』。ある日、彼女のもとに突然、弟子入り志願の少年が現れる。まだ小学生くらいの子供でしかない少年の、その目的は「母の敵討ちのために強くなりたい」というもの。もともと弟子など望まないながらも、しかし根負けした彼女は渋々、少年の弟子入りを認めることになって……。
と、大体そのような導入から始まり、そして彼女と彼の日々を描いていく回顧録。ここで重要になってくるのがタイトルにもある『嘘つき』という要素で、この師匠が弟子に対して突き通すことになる嘘こそが、この物語のドラマの軸を担っています。
期待を裏切らないド王道のハッピーエンドが素敵でした。きっと誰もがそうなってくれと願ったであろう幸せな結末。やっぱり最後にホッとできるお話はいいお話だと思います。