007話 竜の巫女との死戦
―― それは突然起きた。
カイハーンの身体が、凄まじい勢いで音を立てて変形していく。
左手も再生し手足は倍以上に太くなった。
皮膚は全身が鱗状になり、肘や膝には刺が生える。
体躯が倍以上に膨れ上がり、背中には新たに刺が生え頭上の角がせり出す。
急激な変化のためか、全身から湯気が登っている。
「ゴオォォォオオオ!!」
鋭い眼光が
その姿は化け物…いや、竜か。
ナルは竜を前に、本能的にバックステップで退避した。
"ドガッ"
しかし、瞬間的に背後に現れた竜の豪腕が、ナルの背中を襲った。
その勢いでナルは地を滑る。
「…つぅ」
《アマテラス》を構え直しナルは竜を睨み付ける。
―― 「…ありがとう」
イマリが稀に見せる飛びきり可愛い笑顔で礼を言った。
カイハーンの
「イマリ、だいぶ、血を流してるから無理はしないで」
笑顔が消えたイマリに向かって私は呟く。
「…ありがとう…行ってくる」
イマリは覚悟の表情で応えた。
イマリは《
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます