第20話決着

エルシアは笑いながらこちらに近付きこう言った。


「ほら僕にとどめをさすんだろ?さしてみろよ。」

上着を脱ぎ捨てて上半身裸になっており、おなか周りには爆弾を巻いていた。


手には爆弾を起爆するスイッチを持っていた。予備で持っていた小型の捕食者をエルシアに向けて少しずつ距離を詰めようとするがエルシアは一歩一歩後ろに下がっていく。



しばらく沈黙が流れようやく追いつめることができた。


ジョーカーが床に落ちていた拳銃を使い、スイッチを持っている手にあてたと同時にジョーカーが一瞬にしてエルシアを取り押さえ俺にとある試験管を投げこう言った。


「それはあるウイルスが入った試験管だ。持っていけ!頼むぜ浅岡。俺ごとこいつを撃て!」



そう言い、捕食者の照準をエルシアに合わせトリガーを引いたと同時に相手の肉体が内部破裂を起こし肉片だけが残っていた。


早くここから脱出するために急いでヘリポートに向かうと巨大な化け物が目の前に立ちふさがった。



巨大な化け物はこっちに向かって襲いかかってきた。



逃げようにしても足が動かない。


このままじゃやられるそう感じた時にどこからかプロペラの音が聞こえた。



その方向を見るとヘリが一機きていた。



ヘリからシオンが顔を出しながらRPG7を構えて化け物に一発放った。


化け物にRPG7があたりひるみはじめた。


その間に浅岡にRPG7を渡しシオンはスナイパーライフルで化け物の目を狙い始めた。



浅岡がRPG7を持ちお腹辺りの膨らんでいる場所を狙うと膨らんでいる場所が破壊され中から筋肉がむき出しになっていた。



むき出しになった筋肉をRPG7で連続で撃っているとだんだんと化け物が怯み始め、あと少しと言う時にシオンの狙撃が化け物のお腹辺りを貫いた。



化け物は倒れはじめたと同時に本部が崩壊しはじめた。



急いでヘリに乗り込みその場を後にした。


その後、日本に戻りサンプルを入手したことを公安に知らせると公安がそのウイルスを厳重に保管すると連絡が入った。



そして数日後...

中東 アフガニスタンへ向かうことになりその為に空港に来た。


便に乗る前にシオンとの別れのあいさつを済ませている時だった。



シオンが恥ずかしそうにこちらを見ながら言った。


「今度、日本に帰ってきたら遊園地連れって行ってよ」


シオンの頭をポンポンとしながら浅岡はこう言った。


「あぁ、連れていってやるよ。」

「約束だよ!」


そう言い小指を差し出した。


「あぁ、約束な。」


ゆびきりげんまをしそのまま飛行機に乗った。


離陸前のアナウンスが流れる外を見ると懐かしい風景が脳裏に浮かぶ。

イヤフォンを耳につけ外に広がる風景をただ見つめていた。


空港の外で空を見る一人の少女がこう呟いた。

「いってらっしゃい!」


その少女はかすかに微笑んでいた。



真夏のような日差しが暖かくここちいい風が吹く日だった。




暗い部屋


その部屋は暗く何も見えない部屋だった。


中央には赤い数字が5つならんでいた。


タイムリミットまで43800時間...






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ゼロリバース(亡国のシオン) 星空夜桜 @hoshizorayozakura

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