聖女じゃなくて魔女なんだが

淡雪こあめ

聖女じゃなくて魔女なんだが


  

 その日、私は

 使い魔である白い狐ハウを探していたらセイン王国の魔力測定に引っかかってしまった。なんでもその日から全国民の魔力を測定し強い魔力を持つものは強制的に魔法学校に入学し、魔法使いの育成と魔法の技術を高めようとしたらしい。


 あれよとあれよと流され担がれるままに入学してしまう。さすがに貴族ではない私は伯爵家の後ろ盾を得て貴族だらけの魔法学校へ入学する。

 国から強い魔力を持つ者への教育費や生活費の援助があるそうで引っかかった私はまさに良い金づるのようで私を引き取った伯爵はにやにやと下心を隠さず笑っていた。


 いざ学校に入れば貴族のマナーやら暗黙の了解やらが蔓延し全く分からない私は色んな令嬢達から注意される。

 それを見た王子が虐められるていると勘違いし妙に優しくしてきたりとか良く分からない生活をしていた。


「良いですか、この学園では身分に関係なく勉学に励むことを謳歌していますが、貴族としてルールは適用されます。伯爵家の養女となった貴女も、もうこの国の貴族の一員です。ですので、平民時の態度ではいけません。それでは貴族社会で生きて行けませんので。腹の中を探られ蹴り落とされる………それが貴族社会です」


 淡々と貴族の常識、令嬢としてのマナーを伝授してくれるのは第一王子の婚約者──マナリア・アミレス・ヨフィールジュ公爵令嬢だ。この学園内で………否、令嬢達の頂点だ。平民として入学した私は彼女から度々呼び出され講義を受けていた。


 はっきり言って面倒臭いのである。非効率的で、話を聞いてるだけ時間の無駄だ。

 そっと彼女の手に。それでぎゃいぎゃいと何かを言っているが無視無視。触れた手から魔力を流し込み、相手の脳へ到達。記憶を探り彼女が受けたであろう教育を覗き、それを己の記憶に転写させる。



 うんうん、なるほどなるほど。要は口数少なく、お淑やかにしていればいいのか。



 受け取った記憶を観覧しながら、この状況の記憶を奪う。代わりに新たな記憶を植え付け、問題がないかと確認し、そっと触れていた手を離す。


「ヨフィールジュ公爵令嬢様。今まで令嬢としてご指導ありがとうございました」


「………わたくしは当然のことをしたまでですわ。この短期間で成長したのは貴女の努力の成果です。これからも貴族の一員として令嬢として励んでくださいな」


 彼女と全く同じの笑みを浮かべながらその場を後にする。


 令嬢としての作法は彼女記憶から読み取った。これで令嬢やら令息の突撃が減ると。これから少し余裕が出るとこの時の私は思っていたのだ。


 使い魔ハウの魔力を探り、やはりこの王都のどこかに居ることしか分からなかった。もっと精密に探そうとするがこの学校の魔力が邪魔をしてなかなか辿れない。



 一体どこにいるんだ………? 人間たちの魔力なんて引っかからないのに………これじゃあまるで誰かにされているみたい………。



 ハッとしてすぐさまこの王都全土に


「この感じ………うん、やっぱりの魔力を感じる………」



 ハウは誰かに拘束されている。魔女である使のはだけど………それだとさすがに分かるから………。



 であればを感じる。しかし、ハウを拘束している魔力は私のものだった。

 同族が関わってるのは間違いなさそうだけどあまりにも間接的だ。同族だったら直接介入するだろうと思う。


「何かの産物。この魔力の持ち主は同族の?」


「おい! そこに誰かいるのか!?」


 学校の研究棟。私しかいない研究室。その扉の向こうから怒声が聞こえる。

 慌てて転移を発動し、外へ。何かあったのだろうかと音を拾う魔法を発動させる。


「確かに声が聞こえたはずだが………」


「ここからが発せられたのは事実だが………誰もいないな」


「ですが、無視する訳にはいきませんわ。王都全土に魔力が浸透されたのですよ」


 聞き覚えのある声と身に覚えのある単語に私は慌てて大地へ送った魔力を霧散させる。

 研究室にいる第一王子御一行を振り返り、首を振って寮へと戻る。



 暫くは大人しくしよう。



 ◆◇


 その誓いを胸に秘めて、極力目立たないように学校生活をしていたはず、………だった。

 を授業で披露したらあれよあれよの間に担がれ、聖女認定され、国王陛下から認められ、国を挙げて聖女披露したのはつい先日のこと。それだけではなく、第二王子の婚約者として内定してしまい、目まぐるしい日々を送っていた。



 どうしてこうなった??



「わたくし貴女がここまで成長すると思いませんでしたわ」


 最初の関係はどこへ行ったと思わせるように親しげに接してくるヨフィールジュ公爵令嬢。

 しかし、ここにいるのは彼女だけではなく第一王子とその側近達。


「私も大変驚いていますわ」


 目が回りすぎてもはや笑顔さえ魔法で貼り付ける始末となった。

 一つ一つが洗練された仕草は極自然で美しかった。側近達は慌てて息をしていないことに気づきゆっくりと呼吸をする。


の婚約者になったのは惜しいな。………私の側室にならないか? では貴女が苦労するだろう」


「そうですわね。第二王子殿下は大変ですし、わたくしもスノウ様であれば良い関係を築けると思いますわ」


「王族に嫁ぐだけでも恐れ多いですわ。私は元々は平民ですし、まだまだ作法が不十分ですわ。きっと殿下の顔に泥を塗ってしまいます」



 やめてね。するよ。



「それはこれから学んで行けばいのだ。スノウ殿であればすぐに習得するだろう」


 甘いマスクで微笑む第一王子殿下に本当に凍結してやろうかと私は考えた。

 しかしそれをぐっと堪えて、ヨフィールジュ公爵令嬢に視線を投げれば、「それもそうですわね」と同意していたのでこいつも凍結させてやろうかと思った。


 彼らとのお茶会を終わりにさせ、勉学に励む。

 ぶっちゃけ言うと全く為にならないが、たまに掘り出し物があるため私は好んで図書館へ通っていたのだ。


 第二王子は活発だ。というよりもで生きているような男だ。気に入った子に手当たり次第に声をかけ唾をつけているらしい。


 私も手を出されそうになったが魔法で沈めた。ついでサンドバッグしてしまったが私は悪くない。後遺症も記憶も全部消したので証拠はない。


「ぁ………殿下ッ」


「あぁ、リーリア。可愛いよッ」



 図書館で行為に及ぶなクソ野郎!



 尻を丸出しにして一生懸命腰を振る姿はまさに畜生。

 司書にそれとなく報告し、対処して貰いその場を後にする。

 私とアレの関わりは最低限のお茶会のみ。手紙のやり取りなんぞ断っている。



 そんな日常を半年送れば私の心は荒れに荒れた。久々に人間がクズだと認識したのだ。

 それも全て第二王子のせい。


 そこから数日するとがやってきた。なんでも珍しい光魔法を発現したのだとか。男爵家の隠し子とかで。

 最初は大人しかった彼女も次第に化けの皮が剥がれていく。


 高位の貴族を狙うようになったのだ。おまけにヨフィールジュ令嬢に突撃したり、その取り巻きの前で突如泣き出したりとよく分からないことをし始めた。


 しかし、手応えがないと分かるとすぐに第二王子へと切り替えた。私的には大喜びで彼女を後押ししたい。


「なんで貴女がなんですかっ! 聖女はです! あんたじゃないっ!」


「そう言われても………」


 切り替えられたため突撃される。しかもよく分からないことを言ってくる。

 その日から度々彼女は私にキツく当たりに来た。その度に虚言を吐く。


「あんただれ! まさか!?」「と違う!」「私がなのに!?」「なんで聖女が二人いるの!」「イベント上手くやってるのにあんたのせいで!!」「訳分からないけど私をいじめなさいよ!」


 彼女の虚言が気になったので彼女の意識を奪ってから記憶を覗くとどうやらとやらをしたみたいだ。しかも手引きしたのは。つまり。最近召喚魔法を開発したと聞いた。恐らく召喚魔法の応用として異世界から魂を持ってきて転生させたのだろう。


 記憶を探る中、ハウの姿を確認し彼女がハウを拘束していることが発覚したので喜んで彼女の望み通り虐めてやろうと決意する。


 ある日は目の前で水をかけ、またある日は魔法の授業で制御に失敗したと見させかけ燃やしたり、またある日は風魔法を使って飛ばしたり、またある日は宙ずりにさせたりなど。


 どれも実に可愛らしいものだ。

 ヨフィールジュ公爵令嬢の記憶を覗く限り貴族社会ではよくあることなのだそう。貴族が腰を落として本格的に排除したいのならこの程度では済まないとも彼女は言っていた。


「スノウ! お前!レイナに虐めをしてるそうだな!」


 たまに苦虫を噛み潰したよう顔で迫ってくる第二王子殿下。その問にとぼけながら受け答えすれば頭に血を上らせ殴ってくる。それを魔法で回避すればヨフィールジュ公爵令嬢が仲介して事なきを得る。


「スノウ。わたくしは何があっても貴女の味方ですわ」


「黒、ですのに?」


「ふふふ。アレを見てしまえば行いたい気待ちも分からなくありませんわ。それにわたくしが同じ立場だったらもっと徹底していたでしょう。えぇ、ですので、ここからはわたくしたちに任せて貰えません? 貴女の無実を立証してみましょう」


 ヨフィールジュ令嬢は恐らく徹底的に排除するのだろうと確信し、微笑みながら頷く。専門家に任せれば後は大丈夫だろうと任せる。



 私としては罪人になっても構わないのだけれどね。ハウを回収すればこの国から出ていくのだし。



 それからというもの第一王子、ヨフィールジュ令嬢は足並みを揃えて私の無実を立証して行く。しかしここで彼らにとって誤算が起きた。教会はきっと私を守るのだろうと思っていたそうだ。

 意に反して教会は対立した。なんでも天啓を貰いレイナ男爵家令嬢が真の聖女だということが判明したそうだ。


 私への風当たりはきつくなった。偽りの聖女として、君臨し続けることに皆が苦虫を噛み潰したよう顔をしていた。

 第二王子はこれ幸いとそれを逆手にとって私の悪評を流す。


 第一王子殿下とヨフィールジュ令嬢は私を庇い続けた。

 彼らは何度も「わたくしたちは運命共同体よ」と言い続け、ついにその日がやってきた。


 校内の一部を占領した社交パーティ。そこは親族も参加した本格的な社交界。

 本来なら婚約者を連れて入場のはずが私は一人で入場することに。それをくすくすと笑う声が上がる。


「スノウ・シュワルツ!! 貴様との婚約をこの場で破棄する!! レイナ・フルーベリへの数々な横暴! 断じて許すことは出来ない! それだけでなく聖女としての地位を欺き、真の聖女であるレイナを愚弄した罪は重い!」


 第二王子──シファー・セインは勝ち誇ったように笑う。その腕ではレイナが不敵に笑った。



 そもそも聖女じゃなくて魔女なんだが。



「よって死刑とする!」


 わぁと観客は歓声を上げた。当然と言わんばかりなこの空気に待ったをかけたのは第一王子殿下──リュシアン・オリオール・セインとマナリア・アミレス・ヨフィールジュ公爵令嬢。


「ははッッ! 証拠はここに全て揃っている! 言い逃れできまいというのに待っただと?」


「愚行を働いているのはそちらだ愚弟。そもそも事の発端は婚約者を持ちながら貴様が現を抜かしていたせいであろう。そも、婚約破棄とはなんだ? 白紙撤回であれば理解できるが破棄とはなんだ? 王命による婚約をそう簡単に撤回など出来るわけないだろう?」


 第一王子殿下はヨフィールジュ令嬢に視線を促すと、ヨフィールジュ公爵令嬢は頷き微笑みながら前へと出る。


「数々の横暴と言いましたが具体的に仰って貰えませんか? こちらでも確認をしたいので」


「なんだと!? 貴様、レイナの恐怖体験をもう一度「で、殿下。私は大丈夫なので」寛大なレイナに感謝するんだな!」


「えぇっと、まずは水をかけられ」


 淡々と話す出来事にヨフィールジュ令嬢は私を庇い続けた。



 なんなんだこの茶番は。



 なんて他人事のように思っていたらついに国王陛下が現れた。やっと茶番が終わると思っていたのも束の間、国王陛下もまた私を断罪し始めた。

 それだけではなく、ヨフィールジュ公爵令嬢のご両親も娘を切り捨て私を断罪し始める。


「くっ、どうして! スノウを聖女にしたのは教会とわたくしたちよ! それが今更偽りだったからといって断罪するなんて! 陛下! 死刑は間違っています! 聖女の役割を押し付けたのはわたくしたち貴族です! ここにいる皆が同罪です!」


「陛下、私もマナリアと同意見です。どうか、再考を」


 国王陛下はそれもそうかと相槌を打った。そして──、


「スノウ、貴殿の聖女の任を剥奪、また伯爵家から勘当し、国外追放とする」


「承りました」


 事態はそこで収まらなかった。

 そもそも私の本来の目的である使い魔ハウの回収。それが出来ていないのだ。


「レイナ、ハウを返して」


 魔法で貼り付けた笑みも作法も全て解除し、手を出す。


「何を言っているの!? は私のよ!」



 ??? え? いつ神獣になったの??



「ハウ様! 偽聖女が私と貴方を害そうとしているわ! 護って!」


 極度の被害妄想なのだろうかと首を傾げた。しかし、周りはレイナの言葉を真実と捉え、兵士が抜刀し、剣を向ける。


「マナリナ! お前には失望した! ヨフィールジュから勘当する! その偽聖女にでも着いていくがい!!」


「なっ!? お父様!?」


「お前はもう私の娘ではない!」


 ヨフィールジュ公爵から勘当を言い渡されたマナリアは顔を青くする。しかし、第一王子殿下が抱き寄せ、「私たちは運命共同体だ」と伝えると私の傍に駆け寄る。


「もう聖女でも令嬢でもないよ?」


「わたくし、ずっとスノウをお友達と思っていましたの………だめかしら?」


「この国はもうダメだろう。私もマナリアとスノウについていく」


 突如として白く淡い光を纏わせては会場に現れた。白くて神秘的な狐。一目見て神獣と分かるその神々しさに人々は息を飲む。………


「俺様の可愛い玩具レイナをいじめるやつは誰だ?」


「ハウ! あいつよ! あの偽聖女!」


 ゆらゆらと尻尾を揺らして、振り向いた神々しい動物。


「ほう──、それはどれどれ──ってうぇぇぇぇ!? スノー!? なんでお前ここにいるんだよ!? ここ人間界だぞ!?」


「ハウが勝手に居なくなるからだよ」


「置き手紙はしただろう!! 読んでないのかよ!?」


「手紙──? 知らない」


 そう言えばこいつはこういうやつだったとハウは項垂れた。


「ハウ! 早く偽聖女を倒して!」


「え? いやムリムリ。俺様スノーの使い魔だからスノーに勝てないんだわ」


 会場は呆然とし、ただ事の成り行きを見るしか無かった。



 さて、帰ろう。


 魔法で元の服へ戻し、ハウを抱き抱える。


「私、もう帰るけど貴方達はどうする?」


「え、あ、スノウは帰る場所があるの?」


「そりゃあるだろ。むしろスノーがあの雪山から出てくる方が珍しいというか………」


「同行しても良いか?」


「喜べ! お前らは俺様の子分だ!」


 ハウは私の腕から逃れ、くるくると私たち三人の周りを回って転移魔法を発動させる。


「ちょっ───」


 レイナの虚しい悲鳴は掻き消された。

 ただ会場は呆然とし、未だに何が起こったのか理解に苦しんだ。



 ◆◇



「まさか、スノウがあのフロストヘイルに住んでいたなんて──」


「絶句とはまさにこの事だったな」


 セイン王国の第一王子リュシアン・オリオール・セインとセイン王国ヨフィールジュ公爵令嬢のマナリア・アミレス・ヨフィールジュ。


「元だけどな!」


 私の心情を察したハウは鳥を咥えながら突っ込んだ。

 あれから数週間なのか数ヶ月なのか分からないがそれくらいたった。二人はこの神殿もどきの屋敷で一緒に暮らしている。


 最初は寒くて凍え死にそうだった二人だが今ではすっかり耐性がついて気軽に外へ出られるようになった。


「いや、俺様がを与えたから、だからな?」


 らしい。


「本来だったらスノーが与えるんだぞ? いいか、普通だったらスノーがやることなんだぞ?」


 らしいが、そもそも二人はハウの子分らしいのでそれで良い。


「未だに疑問だけれど、スノウは聖女じゃないのかしら?」


「はぁ? 聖女? あれはレイナだったろ?」


「しかしだ、四属性全てを使え、光属性もあんなに使えた。聖女と考えるのが自然ではないだろうか?」


「あー、そりゃ、魔法族だから簡単に使えるだろう」


「魔法族?」


「そうだぜ! スノーはな、凄い魔法使いなんだぜ!」


「魔法族とはなんだ? 聞いたことがない」


「えっとなー、確かー、がこの世界を手放した代わりにだっけ? あーっと、?とかいうでっけぇ木をしている種族? みたいな? 」


「エルフ、みたいなものかしら?」


「おー、知ってんぞ!エルフ! ってそうじゃなくてだな………魔法族はなんだよ! そうそう、えっーと確か、人間界でスノー達のことをって呼ぶんだっけか?」


 そうなのかと二人の視線が私へ移動する。

 こくこくと頷けば、その顔は驚愕の色に染まる。


「ほら、えっとー、マーガリンだっけか?」


「マルグレットね」


「そうそう、それ! とスノーは同族なんだよ」


 すげぇだろ! と自分の事じゃないのに自分の事のように自慢するハウを冷めた目で見つめる。


「もしかして──、この雪山にいる雪の魔女って──」


「おー! そうそう! それそれ! スノーは雪の魔女って言うんだぜ!」


「それもう、聖女じゃなくて………」


「あぁ! スノーは聖女じゃなくて魔女なんだぜ!」


 あれからまた数日。

 気まぐれにハウが神殿の奥にある水晶を覗き見た。

 ハウは上機嫌に私の元へ駆けつける。


「スノー! 信者数が2ってなってたぞ! この二人が最初の信者だ! やったな! ──あ、そうそう、俺様が遊んでたあの国だけど──らしいぜ?」


 親友オリーブからの手紙を整理する。そういえば、と私は思い出して口を開く。


「そういえばこの間、オリーブがセイなんとか王国を滅ぼしに行くって言ってたような………?」


「そのオリーブって人もスノウ様の同族なんですか?」


 すかさずマナリアが話に入る。

 こくりと頷くとリュシアンは遠い目をしながら──こう言った。


んだな」

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