第40話 結末

僕は寝かせられていた。そして、その横に戻ったガルイの手を握るリアナが座っていた。すると、ガルイが起きた。

「んん」

「ガルイ……!?」

「僕、生きてたんだ……」


僕は、人狼の体格のおかげで、助かったみたいだった。


「リアナ……。ごめん、ごめん! リアナ!!」


頭を下げてから、僕はすべてのことを話した。リアナはとても驚いていた。


「僕のこと、怖くないの……?

「……っ」


リアナはまだ僕の手を握ったままだった。


「確かに、びっくりしたけれど、ガルイは私の友達に変わらないんだもん」

「リアナ……」


もして、僕は、僕が気を失ってから起こったことをリアナに聞いた。人狼の僕を殺そうと言った人がいたみたいだったが、リアナが必死に止めてくれたらしかった。


「ありがとう、リアナ」

「うん……」


そして、体が良くなってから、リアナと一緒に外へ出てみると、言っていた通り、壁はすっかりなくなっていた。僕を見た人々は、僕のことを怖がっていた。すると、リアナが


「ガルイ、行こ」


そう言って、僕の手を引っ張ってくれたのだった。


はたして、今まで争っていた僕たちは、これから、同じ人間として一緒にやっていけるのだろうか。そして、人間と人狼のハーフである、僕は一体どうなるのだろうか。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

【人間vs人狼】ゲーム BULLETandARROW @mikadukirui

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ