香典に入れた指輪は焼かれたとも、売られたとも、棄てられたとも
香典に入れた指輪は焼かれたとも、売られたとも、棄てられたとも
観測者が単なる人である場合、存在は時間に注目し、その内にしか捉えることはできない。
同じ軸上に様々な形態を示し得る。
指輪は焼かれもしたし、売られもしたし、棄てられもした。
ご承知の通り、隠喩は単なる表現技法である以前に、対象の物の本質を一言で喩えたものだ。綴った者が喩えた言葉の何を本質と捉えたか、つまり喩えられた物との共通点を何と見たかは、隣に詳述するのが親切ではあるだろうが――多くの論説文において、思考より筆記の方に時間が掛かる場合、それらは往々にして割愛される。
短詩は逆に、時間が掛けることによって詳述が略される。
いずれにせよ、その言葉を解し啓くのは、後世の勤勉な読者の仕事となる。
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