人は右/車は左/溝板を踏み抜く人を見下ろしている
人は右/車は左/溝板を踏み抜く人を見下ろしている
一通り家の中を探して、我が子の痕跡を一つも見つけられなかった母親は思いました。
自分には子どもなんて、最初からいなかったのかもしれない、と。
そう思い始めると、張り詰めていた気持ちは解け、心も凪いでくるのが分かりました。
そして再び訪れたのは、喜びも悲しみもない、虚無。
窓の外をぼんやりと見下ろす彼女には、何かが見えているようで、何も見えていないのです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます