後から「恋だったのだ」と気づく恋が、正に初恋らしくて好きです。
少し切ないですが、僕にとって大切な思い出ですね。
小笠原さんにとってもそうだと良いなと思いました。
作者からの返信
寺音様、コメントありがとうございます。
書いている時は意識していませんでしたが、確かに初恋って、初めての恋なだけに本人も恋愛感情というものを理解していない(気づいていない)という場合も多いのかもしれませんね。
子供の頃は男の子より女の子の方が早熟、というのは執筆当時も意識していたはず。男の子本人よりも女の子の方が彼の気持ちを察していた可能性も考えると、『小笠原さんにとってもそうだと良いなと思いました』と言っていただけて、とても嬉しいです。
青い朝顔がビッシリと咲き誇っているんだろうなってイメージが湧きました。入谷の朝顔祭りは行ったことがありませんが興味深いです。再会できることを祈って、白い朝顔を手元に置きたくなるエピソードですな★★★
作者からの返信
愛宕平九郎様、コメントありがとうございます。
作中では、子供の(偏った)知識として「アサガオの花言葉は、はかない恋」と書きましたが、もちろんアサガオには他にも花言葉があって……。特に、色にこだわると、今回の「はかない恋」は青色の場合であり、白色ならば「あふれる喜び」「固い絆」、紫色ならば「冷静」になるのですよね。
愛宕平九郎様の『青い朝顔がビッシリと咲き誇っている』『再会できることを祈って、白い朝顔を手元に置きたくなる』というのは、この点を強く意識した、素敵なコメントだと感じました。
森緒 源です。
拝読しました。
小学校、夏休み、朝顔、転校生というと、もう儚い初恋のシチュエーションが全部揃っていますね。
こうした材料を全てきちんと生かして読者にしっかりとした共感と優しい読後感を与える作品になっていると思いました。
文章の技術の高さ、場面表現の筆致も素晴らしく、見習いたいと思える作品ですね。
作品の内容としては、主人公の阿部くん目線で描かれていますが、私個人的には、拝読しながら小笠原さんの方の心理はどうなんだろう?…という興味を持ちました。
たぶん彼女も阿部くんには好意を抱いたと思いますが、転勤族の家庭ゆえ、好きという感情を持っても全て儚く終わる関係になることを自分だけが分かっている訳ですから…そういう物語でもある訳ですね。
拝読出来たことに感謝します。
では。
作者からの返信
森緒 源様、コメントありがとうございます。
色々と褒めていただき恐縮です。
感想をいただいて改めて思ったのですが、このように男の子側が一人称の作品の場合、女の子側の心境は記述できないので、そこをいかに読者に察していただくか、というのもポイントになるのでしょうね。ヒロイン側について色々想像していただけて、とても嬉しいです。