第4話 マークシートとえんぴつ

 ある日曜日に友達を誘って競馬場へ行く事に成功した。そう、私は競馬に興味が出てきたのです。競馬をもっと知りたいと思ったのです。お金を増やしたいではなく競馬ができるようになりたいと思ったのです。なんだか、大人なギャンブルで競馬ってカッコいいと思ってる私は、競馬ができる私になりたかった。

 競馬場へ着いた私達はおばちゃん達がマークシートや馬券の買い方を教えてくれる優しいコーナーを見つけたので、教えを乞う事にしまた。

 『全然、わからないんですけど。』

そう言う私達に、おばちゃん達はマークシートとえんぴつを渡して、一つ一つ教えてくれました。

 マークシートは開催場、何レースかを塗り買い方を一通り説明してくれて1着を当てる単勝、3着までに入る馬を当てる複勝をやる事にした。じゃぁ、馬を選んでと言われたのだけど、全くわからないのでおばちゃん方に

『みなさんは、どの馬がいいと思いますか?』と質問した。

『私達は、予想とかできないのよ、しちゃいけないの。』

『えっ!そうなんですか?』

『何にもわからないのにね。』

軽く聞いたので、まさか予想や馬券購入ができないと知ってビックリ!

 それならしょうがないと、馬の名前を見ていくと ウオッカ の文字を発見!

『ウオッカって名前聞いたことある!』

『それは、お母さんの名前だよ。その子供って事だよ。』

『じゃぁ、この馬にしてみる。』

『あなた、センスあるかもね』

とお褒めの言葉を頂いて、いざ券売機へ。頑張ってねっと送り出してもらい無事購入。そして、それは複勝のあたり馬券になった。わくわくしながら、払い戻し。130円。

 なんともいえない気持ちになった。

おばちゃん達の前を通ると当たった?と聞かれたので『うん』と答えた。おめでとうと言われ、これまたなんとも言えない気持ちになったけど嬉しかったかな。

 ガラガラの競馬場だったけど、ゆっくり説明も聞けて優しいおばちゃん達に出会えてラッキーだったな。

 なんで、ウオッカの仔を選んでセンス?を言われたのか分からなかったけど、競馬はブラッドスポーツ、血統だから。私は知らずに血統で馬券を購入していたのだ。

その日は3レースくらいしかしなかったけど当たったのはそれだけ。100円しかかけてなかった私は、友達が300円かけてて倍率がどーの言ってたから友達の方がセンスあると思った。私、オッズ計算してなかったよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

けいばとわたし もちょん @motyon

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ