第1ー3話 団長に挨拶を
まっこり「それじゃあ探索パート、の前にオペラ座の部屋のリストをわたそう」
・オペラ座部屋リスト
〇1階
①エントランス
②客席
③オーケストラピット
④ステージ
⑤セリ
⑥オフィス、支配人室
⑦男性用楽屋
⑧女性用楽屋
⑨男性用トイレ
⑩女性用トイレ
⑪大階段
〇2階
⑫音響室
⑬調光室
⑭大道具部屋
まっこり「こんな感じ」
棚波「多いな」
小杉「行くところは絞ったほうがいいかもな」
まっこり「大石さんと回るところは、基本PLのほうで決めちゃっていいから」
菜砂「まずはどこに行こうか」
棚波「小杉と合流するのが妥当だが...」
小杉「まあダイス振れる人数が増えれば楽になるかもしれないな」
棚波「それに、ちょっと安藤さんに会ってみたいんだ。ちょっと怪しい気がするし」
菜砂「なぜか大事にしたがらない、ってとこだよね」
小杉「なるほど、じゃあオフィスで合流しよう」
まっこり「よし、じゃあ先に着く小杉のシーンだ」
小杉は劇場の奥にある、オフィスにたどり着いた。オフィスの中に区切られて『支配人室』と書かれた一室がある。
小杉「ノックでもしてみるか」
小杉がノックすると「はい、どうぞ」と返事が返ってきた。
小杉「失礼します。小杉です」
支配人室の中には、背もたれのゆったりとした椅子に腰かけ、大きな机で書類に向かう白髪の男性がいた。
まっこり「これが、王鳴歌劇団団長の安藤だ」
安藤「ああ、どうも小杉さん。今日は来てくださってありがとうございます」
小杉「いえ、こちらこそ頼っていただけて光栄です」
まっこり「て感じに話が進んでいく」
棚波「俺たちはどうするんだ」
まっこり「小杉よりは到着するのが遅くなる。じゃあ今回は、DEXロールしてみようか」
菜砂「私今回のセッションで一番DEX低いからなあ。成功するか...」
双乗 《DEX×5》7×5=35% → 49 失敗
棚波 《 ‘’ 》15×5=75% → 06 成功
双乗「失敗しちゃった...」
棚波「カバーに回れた...感動だわ」
まっこり「おう、せやな(諦め)。じゃあ本題が始まる前に到着できるってことで」
大石「どこから回りましょうか」
双乗「出来れば団長さんに挨拶をしておきたいんですが」
大石「ふむ、確かに挨拶くらいはしておいたほうがいいかな。棚波さんはそれで構いませんか?」
棚波「ええ、構いませんよ」
大石「分かりました、じゃあついてきてください」
そうして双乗と棚波はオフィスに着いた。
大石「失礼します」
そういって大石たちは支配人室に入った。
安藤「どうしたんだい、大石君。後ろにいるのは...」
大石「来栖から依頼を受けた方と新しく入った警備員の方です。挨拶しておいたほうがいいと思って」
安藤「ああ、君が。ようこそいらっしゃいました。来栖から話は聞いています。王鳴歌劇団団長の安藤です。どうぞよろしくお願いします」
双乗「翔来探偵事務所の双乗です。よろしくお願いします」
菜砂「結構知られてるんだね」
棚波「そうみたいだな」
安藤「ここ最近、オペラ座では不吉な事件が相次いでいてね。突然大役を引き受けることになった来栖君は、いろいろと気に病んでしまっているんだ。こんなものを送り付けられたのだから、当然とことだとは思うが...」
安藤は、自分の机の上に置いてあった、紙きれを手に取った。
棚波「それは何ですか?」
安藤「これが10日前に届いた脅迫状ですよ」
そういって安藤は脅迫状を双乗たちに見せた。紙切れには利き腕でない手で書いたような乱雑な字で
『立野流花ではいけない 来栖玲奈を舞台に立たせる事だ さもなくば 貴方に我が惨劇をご覧に入れて見せましょう』
と書かれている。
安藤「最初はただのいたずらか何かだと思っていました。しかし、その後実際立花は事故にあって出演できなくなってしまった。それで来栖を抜擢せざるを得なかったのです。貴方が傍にいてくれる事で、来栖君の気が少しでも紛れるのならば、それに越した事はない。どうか、彼女を助けてやってください」
菜砂「ちょっと警察関連で突っ込んでみようか」
双乗「警察に相談したりとかしないんですか?脅迫状が来て、実際にそれが実行されているなら危険だと思いますが」
安藤「それも考えなかったわけはありませんが...どんなに狂ったファンであろうと、流石に本番でアクシデントを起こすようなことはないのではないと思います。それに警察沙汰になって来栖に負担をかけるのもよくありませんし」
棚波「俺警察なんだけどな。目の前で嘘つかれるとは思わなかった」
まっこり「棚波は目星振ってみようか」
棚波 《目星》85% → 2 クリティカル!
まっこり「おい、安定しろよ」
小杉「クリったりファンブったり忙しいダイスだな...」
棚波は安藤からのわずかな視線を感じ取ることができた。さらに棚波はそこから単に来栖を心配しているだけではない、絶対に大事にしたくないという使命感を感じ取ることができる。
棚波「何か大切な事情があるのか、命令でもされてるのか。今はまだわからないな」
菜砂「じゃあ私も心理学振りたい」
まっこり「いいよ。心理学はシークレットダイスだけどね」
双乗 《心理学》65% → ??
双乗は、安藤も苦労しているんだな、と感じた。双乗たちと話す安藤の顔には疲れが見える。
菜砂「成功かな?」
棚波「俺の情報と合わせると浅い気がするし、失敗のような気もするが」
小杉「心配したりしてるのは確かだけど、隠してることもあるって感じか」
まっこり「何もないなら、一応安藤との会話はこんなもんかな」
大石「では失礼します。来栖の勧めで双乗さんたちを案内することにしているので」
安藤「ああ、それはいいな。小杉さんもどうですか」
小杉「構いませんか?」
大石「ええ、団長の提案ですし」
小杉「では、ご一緒させていただきます。研究者をやっている小杉です」
棚波「今日から警備員としてきた棚波です」
大石「大道具係の大石です」
小杉「棚波さん、大石さん、そして双乗さんですね。よろしくお願いします」
大石「では失礼します」
探索者「「「失礼します」」」
小杉「てことで合流したぞ」
菜砂「よかったあ。これでついに全員集合だね!」
棚波「これで行動の幅が広がったな。誘導はあったけど」
まっこり「正直早くくっついてほしかったので本当によかったです」
棚波「安藤さんはどうだ?まだグレー?」
小杉「心理学では団員のことも心配している風だったがな」
菜砂「明かしたくないのにも何か強い思いがあるらしいし、今はスルーでいいんじゃない?劇場内を回っていけばまた何かわかるかもしれないし」
棚波「じゃあ一旦は保留ってことで」
まっこり「それじゃあ探索の続きだね」
小杉「次はどこに行こうかね」
棚波「情報を集めるなら...楽屋とかか?」
菜砂「確かに楽屋なら団員の人もいるし、話を聞けるかもしれないね」
小杉「ああ、そうだ。質問なんだが」
まっこり「何か?」
小杉「劇場の外にはいけるのか?というか行けそうなところはあるのか?」
まっこり「行けるよ、劇場の近くに図書館と病院がある」
小杉「なるほど、調べ物はできそうだな。で、改めてどうする?」
棚波「...まあ楽屋でいいと思うぞ。調べるって言ったってそもそも情報がないし」
小杉「それもそうか」
菜砂「決まりだね」
まっこり「じゃあ楽屋に行くってことで、移動しようか」
to be continued...
暇から始めるクトゥルフ神話TRPG zakilathotep @zakilathotep
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