第12話 終章
突然だが、このエピソードでこの小説は終了することにする。
あれから10年、私は精神病に苦しみ、友人達も全て離れていった、
仕事はしていない。何度かトライしたものの、人を前にすると対人恐怖症のようになり、目線は合わせられなくなり、対話ができなくなってしまうのだ。
社会人としては致命的である。
私はこれまで、精神病に苦しんできたし、まわりの人々にも迷惑をかけてきた。
死ねるというなら明日死んでもいいというくらいだが、気にかかるのが、イギリスにいる11歳の息子である。妻からは私の病状に見かねて、2年前に別居を切り出されてしまった。
文章を書いて生きていけるなら、人と会う機会も少ないものを選べそうなので、できればその道に進みたいが、やはり難しいだろう。
今もしこの文章を読んでいて、サラリーマンで日々の通勤に疲れ果ててしまった人がいるとすれば、私は彼を尊敬する。会社に存在し、人とコミュニケーションを取れるということはなんたる尊い能力であることか、私には感じるのである。
皆様の精神と肉体の健康を祈りつつ、私の人生録の記述をおわらせて頂きます。
最後まで読んで頂いた方々、本当にありがとうございました。
それでは。
浮世のゴミ 黒煙 @maruyasu1984
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