Ⅳ-22

 目が覚めたのは明け方のことだった。上着越しにまとわりつく冷気ではなく、胃の辺りを混ぜ返されるような不快感のせいだった。傾禍の余波だと直感して飛び起きたが、吐き気に似た感覚のほかに変調はなく、周囲にも変化は起きていない。息をつきかけて、ナズカがいないのに気づいた。名前を呼んだが事務室は静かなままだった。






事務室の中を探す → 14へ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054914833066/episodes/1177354054917643622


事務室を出る → 25へ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054914833066/episodes/1177354054917644763

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