おっくう感の正体

抽象的な思考に囚われないで具体的なことを考える。昨日カウンセラーに言われた言葉だ。

 

 うつ病は気分の病気だから、うつ病患者は自分の気分にすごく引きずられる。その代表がおっくう感、ゆううつ感だ。そういう気分という抽象的なものに囚われて、動けなかったり、ぐるぐる思考の穴に落ちたりする。


 健康な人は、心の中に多少のおっくう感やゆううつ感があってもそれを引きずらない。それにあまり囚われず、行動する


 うつ病患者と健康な人との違いはそこだろうと思う。


 気分に囚われるかどうか。


 気分に囚われて行動しないと、どんどん頭の中だけで考えて、ぐるぐる思考になって、ますますおっくう感は増す。

 

 だから、ある程度うつ病から回復したら、気分に囚われないことが必要だ。気分はそのままそこに置いておいて行動する。


 行動のコントロール。昨日カウンセラーに教えてもらった言葉だ。気分をコントロールすることはできない。おっくう感が現れたら、それを消すことはできない。おっくう感という抽象的な思考に囚われて消そうとすればするほどむしろおっくう感が大きくなるだろう。


 だから、そういう時は、おっくう感という抽象的な思考に囚われないで、具体的なことを考えて行動することだ。なんでもいい。ちょっとだけ行動してみる。


 すると、動いているうちに、おっくう感が小さくなっているのに気づくだろう。


 おっくう感というのは脳が作り出している気分だ。その正体は実に抽象的なものだ。おっくう感が現れたら、具体的なことを何か考えて、行動してみることだ。そうして、おっくう感という抽象的な気分から離れることだ。


 ゆううつ感も同じだ。これも脳が作り出している気分だ。その正体は同じく抽象的なものだ。


 脳が作り出した気分に左右されないこと。これが、おっくう感やゆううつ感に支配されない方法だ。


 最初は難しいと思う。今まで、ずっと脳の作り出す気分に左右されてやってきたから。でも、ここまで回復したなら、おっくう感やゆううつ感に負けないで、行動できると思う。無理する必要はない。できる範囲で、リハビリのつもりで、気分に左右されずに、行動する癖をつけていけばいい。


 初めは小さなことからでいい。


 今日から始めようと思う。


 読んでいただきありがとうございました。


 


 


 

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