もやもやが消えた
こうして文章を書くようになってから、それまで、何となくもやもやしていた気持ちが消えた
もちろん、すっきり晴れやかというわけにはいかないが、心を支配していたもやもやがなくなった。
仕事は来春だから、それまで、書きたいだけ文章を書こうと思ったら、やりたいことがはっきりして、そのために読む本もできて、でも一方でドラマとか映画も見たりして、時間がいくらあっても足りない。
それまでは、将来の不安や、今の状態に、もやもやして、ぐるぐる思考に陥ることもあったが、文章を書き始めてから、それがふつりとなくなった。
何を書こうか考える時間が増えて、今に集中できるようになった。
思い起こせば、3年ほど前、私は「もう2度と働けない」と思っていた。自分には働く能力がないと思っていた。だから、無職のまま3年以上を過ごした。あの頃は今みたいに「働きたい」という気持ちはみじんもなく、2週間に1回、カウンセリングを受けながら、うつうつとした気分で過ごしていた。
それでも、週に1日ならと、学童保育の仕事を始めたら、うつ病になってしまった。たった週に1日なのにである。おそらく、体力的にも、精神的にも、準備ができていなかったところへ、仕事を始めたのが、自分の力の限度を超えて、うつ病になってしまったのだと思う。
それがあるから、主治医は「仕事は来春」と言うのだと思う。今の状態で再び仕事にトライしたら、同じ結果になるから。また、調子が悪くなって、また、回復するのに何か月もかかってしまうから。今度こそ、最悪の事態は避けたい。
「早く働きたい」と思ったのは、焦りからである。両親の援助となけなしの貯金で生活している状態から、早く抜け出したいと思ったからである。でも、今は素直に甘えて、今したいことをしようと思う。
文章を書くようになってからいつのまにかもやもやした気持ちが消えた。この「いつのまにか」が重要だ。うつ病は「治る」のを待つ病気である。「いつのまにか」もやもやが消えたというのは、うつ病が「治ってきている」証拠だ。
自分の気持ちを文章にするというのは、精神衛生上、すごくいいことなのだと思う。書くことで、自分の中のいろんな気持ちをあらためて知ることができ、すっきりする。だから、心のもやもやもどこかへ行ってしまったのだろう。
書くことで、何かが変わればいい。何かが変われば、違う景色が見えてくる。そうやって視野を広めていくうちに、うつが自然と治っていく気がする。
読んでいただきありがとうございました。
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