就労支援A

 今日は、デイケアで、就労支援Aというカリキュラムに参加した。今日の課題は、電話による面接の予約の取り方と、履歴書の書き方について学んだ。

 主治医から「働くのは来年の春から」と言われた私には、気持ちがついていかない課題だった

 実際に履歴書を書くのは、まだまだずっと先の話だ。履歴書を書くのも、ずっと先だ。

 早く、仕事をしたいなあ、履歴書を持って面接に行きたいなあ、正直、そんな気持ちになった。

 だめだめ、急いじゃダメ。確かに、精神的に安定したけど、まだ家事はおっくうだし、朝起きると「今日一日が始まるのか」と思ってしまうし、もっともっと安定してからじゃなきゃ、無理

 わかっているけど、心が、反応してしまう。

 働きたいなあ。仕事したいなあ。

 いやいや、その前に、まず、家事でしょ。家事が苦なくできるようになってからの仕事でしょう。そして、他にも、もっと夢中になることを見つけて、心に余裕ができてからでしょう。

 わかっているのに、どうして、心が反応してしまうのだろう。

 来年の春までは、デイケアに通いながら、もっとしっかりした土台を基盤を作りながら、働くことに耐える身体と心を作るのだ。

 もういいかげん、諦めろよ。自分でも嫌になる。

 来年の春まで肩の力を抜いて、過ごせよ。もっと楽になろうよ。

 そう、私は主治医の言う通り「働かなければいけない」という気持ちで前のめりになっている。今日のカリキュラムは先で必ず役に立つ。早くから準備するのはいいことだ。

 仕事を始めたら、生活が仕事中心になって、たぶん、こんな風に文章を書くこともできなくなるだろう。休みの日は休むしかできなくなると思う。だから、今、時間があるうちに、たくさん書いて、書きまくろう。

 今はそうやって過ごすしかないんだ。

 肩の力がまだ抜けてないなあ。

 早く、心の底から、仕事は来春からという事実を受け入れたい。

 受け入れていないから、こんな風に揺れるんだろう。

 人の心とは思い通りにならないものだなあ。

 今は「早く働きたい」という思いが強すぎて、視野がすごく狭くなっているのだと思う。頭ではわかっていても、納得できない自分がいる。

 でも、諦めた時に初めて見えてくる景色がある。

 心から諦めたら、はっきりと違う景色が見えてくるはずだ。その景色を私は見たい。その景色を見たら、私は楽になれる気がする。


 読んでいただきありがとうございました。

 


 

 

 

 

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