うつ病あるある 時間が解決すること
うつ病の回復には時間がかかる。服薬と十分な休養を続けたとしても、目の前がパーッと広がるように回復するということはない。
今の私も、振り返って、1年前、半年前、3か月前、1か月まえ、と比べてみると、確かに回復しているのがわかる。
コーヒーをポトンポトンと、ドリップするように、時間をかけて少しずつ体力や気力が戻ってきて「ああ、前に比べると、ずいぶんと良くなったなあ」と感じる。とにかくゆっくりなのだ。
目に見える身体のケガや病気なら、その状態から、どれくらい回復しているかはっきりとわかるが、うつ病は目に見えない脳の疾患だから、自分でも、どのくらい回復しているかはっきりとはわからない。主治医も、私の話や見た目の様子から、どれくらい良くなっているかを診断するから、これという基準はない。
だから、主治医に「仕事に復帰できるのは来春くらい」と言われたときは「そんなに先なのか」とがっくりきたが、今思えば、それは当然のことなのだ。それだけの時間が必要なのだ。
今、仮に、働いたとして、おそらく、体力的にもついていけず、精神面でも、感情のコントロールがうまくいかず、人間関係をうまくこなすことができないだろう。そして、ストレスに押しつぶされてしまうだろう。
だから、主治医の言うことは当然で、私は今は精神科デイケアに通いながら、時間をかけて、働くための自分の土台、十分な体力と精神力をつけていくしかないと思う
うつ病の回復の途中で、必ず「いつになったら良くなるのか」「どうしたら早く良くなるのか」と誰もが考える。
だが、残念ながら近道はない。うつ病は地道に、ゆっくりと治していく病気なのだ。急ぐと苦しいだけで、いいことは何もない。
焦らないこと、必ず良くなると信じること、それを守って、1日1日を送ること。それが結局は回復への一番の近道なのだ。
読んでいただきありがとうございました。
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