インプットからアウトプットへ

 最近まで、DVDを借りてきてみるか、録画したテレビドラマを見るのが、唯一の気晴らしだった。観ていると、現実を忘れて、ハマることができた。

 ところが、だんだん、観ても、そこまでハマれなくなってきた。考えてみれば、ずいぶんとインプット(DVDを観る、録画したドラマを観る、漫画を読むなど) インプットする趣味ばかりで、自分の内側から発散する行為をしていない。自分の中に情報が入ってくるばかりで、自分の中からは何も出ていかない。例えば、独りカラオケとか、やっていないし、やろうという気持ちがわかない。自分の中にもやもやが溜まっていくのがわかるのだが、どう発散していいのかわからない。そんなストレスを抱えていた。

 ところが、こうして文章を書き始めてから、久々のアウトプットで、少しずつだけど、心のもやもやが消えてきた。自分のことを客観的に見るせいか「早く働かなくては」と焦る気持ちが、少し和らいでできた。今は書くことにハマっている。

 かといって、精神科デイケアをやめて、毎日書くことに専念する気はない。デイケアは、今の私の唯一の「社会とのつながり」だ。デイケアで人とつながって、作品を作ることで達成感を味わったり、決まった場所に決まった時間行くことで、生活のリズムも整う。メンバーの人と話をしたり、スタッフの人に話を聞いてもらったり、就労へ向けての、こちらも貴重なアウトプットの場でもある。

 今、私はお腹が空かないで、困っている。どうしたらお腹が空くのか、わからない。ずいぶん痩せてしまった。料理をする気力があまりなくて、出来合いの総菜や、チンして食べれるものですませることが多いが、とにかく、流し込むように食べている。たぶん、うつと関係があるのかはわからないが、食欲が湧くようになれば、もっと、元気になれると思う。

 何がいけないのかわからないけど、お腹が空かないことと、もやもやはつながっているのではないか?ちゃんと食べることは、健康の基本だ。何とか、お腹が空くようになってほしい。

 まずは、そこから初めてみよう。食生活の改善だ。

 もしかしたら、もやもやが心にたまりすぎて、それでお腹が一杯なのかもしれない。だったら、こうして書いて、吐き出してしまえばいい。

 今朝も朝起きた時、憂鬱で気が重かった。でもドーナツ店でお茶して、DVDを返しに行った。帰ってきて、文章を書いたら、少し、楽になった。今は独りカラオケより、文章を書くことの方が、効果的みたいだ。でも、いずれ元気が戻ったら、独りカラオケも復帰したいと思っている。

 うつ病の回復の過程では、インプットとアウトプットのバランスをとりながら、自分の感情をコントロールしていくことが大切だと思う。

 読んでいただき、ありがとうございました。

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