スペースオペラの開祖!

原幌平晴

宇宙のスカイラーク

 決して、某ファミレスが宇宙に進出する話ではありません(笑。


 E・E・スミスによるSF冒険活劇。なんと、執筆は1915~1921年。百年前ですぞ!

 冒頭は「エウレカ!」物語。画期的なエネルギー源を発見した科学者リチャード・シートンが、実業家の親友マート・クラインとこれを実用化すべく奮闘し、光速を突破する宇宙船を開発する話。恋人ドロシーとのイチャラブもあり。この宇宙船に彼女が付けた名前がスカイラーク。雲雀ひばりちゃんです。

 中盤は、その発明を盗もうとする同僚科学者デュケーヌが、主人公の恋人ドロシーを拉致してスカイラーク号を真似て作った宇宙船で逃亡。それを追いかけて奪還するも、宇宙の迷子に。

 地球に戻るべくさ迷ううちに、同僚科学者と共闘関係になったり、異星人とファーストコンタクトしたり。実業家の親友も、見事恋人をゲットしたり。

 そして見事地球に帰還し、二組のカップルは挙式。一大産業を築いてめでたしめでたし。なんですが。

 デュケーヌもしたたかに身を隠し、更なる陰謀をめぐらすのでした。

 全四部作で、最終巻の「スカイラーク対デュケーヌ」では、完全に主役を食ってしまう人気に。


 E・E・スミスというと「レンズマン」が有名だけど、自分としてはこの「スカイラーク・シリーズ」がダントツ。

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