ゼロから始める異世界工業化

作者 原幌平晴

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★★★ Excellent!!!

電気や自動車が当たり前に走っていて、水道をひねれば当たり前に水が出てくる現代。
しかしその仕組みや、そこに至る先人の苦労を分かっていない人がほとんど。

かつて、ものづくりやエンジニアが世界を変えて来た。
今はありがたみが薄れてしまったが、このような世界があったし、今もあるのだろう、多分。

工業の始まりのくだりでは、少年の頃読んで感激したジュールベルヌの「神秘の島」を思い出した。

そして読み進めると、単に知識だけではなく、生産性をあげて貧困をなくすこと、または経済や交易を盛んにして世の中全体を豊かにすること、為政者のなすべきこととしてはならないことなど、現代でも考えるべきテーマがバックに流れてくる。

それらがテンポ良く、説教臭くなく語られる。
(「神秘の島」ではそうした世界観までは味わえなかった。)

最後はどういうオチにもっていくのか。
早く次話が読みたい。

★★★ Excellent!!!

 無い無い尽くしの小さな村に一人の少年がいる。
 あれも無いこれも無いと嘆く彼の頭の中には一人の男の記憶がある。

 何も無いなら一から作ろう。
 僕の知識はそのためにある。

 自分が、母が、友が、幼馴染が、お隣さんが、村の知り合いが、語り合える仲間が。

 笑って暮らせる環境を。
 楽に生きれる将来を。

 小さな体に大きな勇気。
 秘めたる野望は魔王の駆逐。
 右に図を持ち左に工具。
 聖なる剣は『工業化』!

★★★ Excellent!!!

「日本に来て、先生と呼ばれた。嬉しかった」と、かの国から来たとあるマッサージ師は言ったという。日々を支える技術を尊ぶ心、それこそ我らの誇り。権威にしか誇りを持てない国を、それでも、幼い主人公は愛し、豊かに変えようとする。かの国マニアと、チートなき異世界生産モノが好きな人にオススメ。

★★★ Excellent!!!

数ある異世界転生物の中でも商業や文化等を用いた作品は多かれど、【工業化】は「斬新かつ異世界転生作品の中では革命的である」と言っても過言では無いと思う。

転生者とはいえ6歳の年齢設定は読む方からすれば多少の違和感が付きまとってしまう。
しかし、そこさえスルーしつつ読めば、内容は面白いので読み進める内に引き込まれていく。
今後の展開が愉しみな作品である。

気に入るかの判断は後でいくらでも出来るので、先ずは読んでみてほしい。